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この人のために!と思われる人が行なっていること

私は以前、航空会社で働いていました。毎日、働くメンバーが変わるにもかかわらず、チームワークが非常に重要な仕事でした。

良いチームを作るために、一人ひとりを「どんな人なのか」「何が得意/不得意なのか」「このメンバーの中で自分はどう動けば良いのか」・・・
そういったことを常に考えていました。
しかし、一人ひとりの資質を的確に見極めればチーム形成はうまくいくのかといえば、そうではありませんでした。

メンバーをいかに動かすのか。それは「リーダー」によるのです!


初めて会う人もいる 15〜16人で形成されたチーム。一日で解散になるので、リーダーが全員の顔と名前を覚えきれないのは世の常。だと思っていました。
しかし、そうではないリーダーがいたのです。

ある日、勤務開始前にPCに向かっていると、「山田さん、元気にしてる?」と声をかけられました。1ヶ月前に一緒のチームで働いた先輩。その時のリーダーでした。私は心の底から驚きました。
1ヶ月前の仕事の時、私は多数いるメンバーの一人で、特に目立ったこともありませんでした。このリーダーからは最も遠いポジションだったと思います。
なのに、私の名前を覚えているなんて! 声をかけてくれるなんて!

会った翌日なら、覚えている可能性はあります。しかし、1ヶ月後です。
私は、人の印象に残るほどの問題児だったのか?と変に考えてしまいました。
そうではなく、そのリーダーは、✔︎皆の名前を覚える  ✔︎自分から声をかける ことを日常的に行なっていたのです。

そのくらいのことは当たり前と思われるでしょうか。
私の以前の職場では、当たり前ではありませんでした。私自身も含め、リーダーを担当する全員がこのような対応が出来る方々ばかりだったとは思えません。


このリーダー、彼女はとことん人に丁寧な方でした。後々まで名前を覚えているのは当然と言えることを、普段の仕事でも行なっていました。
後に聞いたことですが、彼女はどんなに時間がなくても、どんなに大人数でも、チームメンバーには必ず全員に直接、声をかけているそうです。

実際に私もその仕事の時、なんの用事もないのに「お疲れ様。どう、頑張ってる?山田さんは1課なのね」と声をかけられたのを今でも明確に覚えています。
「特に用事がないようだけれど、なんだろう?」と思いながらも、私のような末端のメンバーに声をかけてくださるなんて「注目してもらっている」と嬉しくなりました。励まされたわけでもないのに、そのリーダーのことを一瞬で好きになり、良い仕事をしよう!とモチベーションが上がりました。

皆、そう感じたようで「〇〇さん、素敵よね。今日の仕事は最高!」と影で言い合い、特に口裏を合わせずとも、このリーダーのために!と、メンバーが一致団結して良い仕事ができました。

単純なようですが、良い仕事、良いチームはリーダー次第なのです。



チームや組織が大きくなると、末端にいるメンバーは、おいそれとリーダーに声をかけづらくなります。でも、リーダーと話せたら、何気ない内容でも特別に感じます。リーダーから話しかけられたら、尚更です!

リーダーが声をかける・・・この重要性がいかほどか。リーダーになってしまうと忘れてしまうような気がします。


私は、年齢的にも職業的にもリーダーポジションに就きやすいのですが、当時の先輩リーダーを思い出し、皆に平等に惜しみなく声をかけるようにしています。


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