フォローしませんか?
シェア
たぬき
2020年7月8日 18:30
30歳になった日、生きている心地がしなかった。時計がてっぺんを指した瞬間から、「誕生日当日中に死ぬ」という事実がそこにあるような感じがした。背後がひんやりとしていた。例えるなら、刃物を突き付けられているような。思い残したことを作らないとその運命通りになる気がして、お祝いのケーキとプレゼントも今日は遅いからと断った。食べたいと寄った中華料理屋さんが準備中だったことに安堵した。ドライブ中