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30歳以上の成人約80%がかかっている歯周病、ほぼ自覚なし、手遅れになる前に!

先日、左頭部が眠れないほど猛烈な痛みに襲われました。


50を越えて、身体に何があってもおかしくない年齢、頭と胸の痛みは早期発見・治療が最善、直ちにクリニックを受診しました。
 
一通り診てもらって、医師から言われたことは


「一旦、歯科医に診てもらって下さい。」


 
いやいや煙草も止めて、毎回の歯磨き、歯間ブラシ、就寝前のリステリン、自己診断では虫歯ゼロ、歯茎もピンク色で血色は悪くない、確かに多少歯が浮いた感覚があるものの左頭部の激しい痛みで受診したのに歯科医って…。
 
そもそも歯科を受診した記憶が…、おそらく10年以上前の歯科検診で虫歯ゼロを誉められたこと以来か?
 
とにかくこの激しい頭痛をなんとかしたい、医師に言われた通り歯科を受診しました。
 

まずは虫歯ゼロであったことは大変満足。
しかし歯茎の腫れがあり左奥歯の上下各2本、合計4本がグラついているとのこと、これに関しては全く自覚なし。


 
レントゲン撮影からの診断は、歯を支える骨が溶けて、腫れた歯茎のみで歯を支えている、まさに歯周病が進行した状況。おそらくこれが頭痛の原因であろう。
 
しかも右奥歯上下各2本も良いとは言えず最悪の場合、奥歯合計8本抜くこともあり得る。抜いたとしたら入れ歯かインプラントらしい。
 

めちゃくちゃショック!


 
歯は丈夫で自慢だっただけに、まさか歯茎の方が原因とは…、入れ歯なんて想像すらしていない、現実を受け入れるまでの数日間はかなり落ち込みました。
 
この時は抗生剤と痛み止め処方され、数日後に歯のクリーニングを行いました。経過は良く、頭痛は治まり、歯のグラつきも多少ですが改善しました。今回の抜歯は見送られ、しばらく様子見で問題が発生すればすぐに歯科に行くこととなりました。
 


今更ですが、歯が丈夫で虫歯がないことを言い訳に、歯科に行かなかったことが悔やまれます。また歯周病のリスクに対して無知だったことが、抜歯手前まで悪化させる原因ともなりました。
 
歯の土台となる溶けた骨はもう元には戻りません。これからできることは毎日のケアを続けて、歯周病を進行させない努力をすること、定期的に歯科検診に行くこと。
 

歯周病は30歳以上の成人の約80%がかかっていると言われています。虫歯は自覚できても、歯周病は自覚することが困難です。僕のように手遅れなる前に歯科検診を受けることをオススメします。


 

歯周病とは
歯周病とむし歯(う蝕)は歯科の2大疾患といわれており、成人期において歯を失う原因の多くは、歯周病もしくはむし歯によるものです。
 
歯周病の定義
歯と歯ぐき(歯肉)の隙間(歯周ポケット)から侵入した細菌が、歯肉に炎症を引き起こした状態(歯肉炎)、それに加えて歯を支える骨(歯槽骨)を溶かしてグラグラにさせてしまう状態(歯周炎)を合わせて、歯周病といいます。
細菌の作り出す酸によって歯が溶かされて、歯に穴があく病気がむし歯で、歯周病はむし歯とは大きく異なる病気です。
 
歯周病の原因
歯周病には、歯周病原菌といわれる細菌が関わっていると考えられています。歯みがきが十分でないと、歯垢(プラーク)が歯と歯肉の境目に増えていきます。プラークの中には、1mgあたり1億個以上もの細菌が含まれます。細菌が産生する毒素によって、歯肉が腫れたり出血しやすくなったりします。この状態から進行していくと、歯肉が炎症によってどんどん腫脹し、歯周ポケットが深くなります。深くなった歯肉ポケット(歯肉溝)の中は歯周病の病原菌の繁殖しやすい酸素の少ない状態であるため、歯周病原菌の繁殖はさらに進むことになります。また、プラークの中の細菌などは唾液に含まれるカルシウムやリン酸と結合して、歯石という軽石のような硬い物質として歯の表面に付着します。細菌はこの歯石を足がかりにして、さらにポケットの奥深くへと進行していきます。進行していくと、歯周病原菌の毒素は歯を支える歯槽骨を溶かしていき、歯がグラグラしてきたり、歯肉が下がってきたり、歯が抜けてしまったりします。

厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイトより



※歯周病ケアしている人に幸あれ!

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