じんり

82年生まれ。韓国カルチャーに興味を持ったので、記録のためにnoteを始めました。 T…

じんり

82年生まれ。韓国カルチャーに興味を持ったので、記録のためにnoteを始めました。 Twitter:@macoto_yokota

最近の記事

〝人間の欲の深さを甘く見るな〟「Tony Montana (with JIMIN)」

音楽にさほど詳しくないので、自分がわかる範囲、感じた範囲で「Tony Montana」と「スカーフェイス」のサンプリングについて考察しました。 ちなみに〝人間の欲の深さを甘く見るな〟とは劇中のトニー・モンタナのセリフより引用です。 「スカーフェイス」をサンプリング 「Proof 」Disc 3およびAgust D「Agust D」に収録されている「Tony Montana」というタイトルは、ブライアン・デ・パルマ監督の映画「スカーフェイス」の主人公の名前で、アル•パチーノ

    • 今更だけど、ユンギの肩を保護したい

      ミン・ユンギの肩はどうして痛かったのか、手術をして今の肩がどんな状態なのかを、病院で働くユンギペンが色々考察してみました。 私は診断できる立場ではないし、専門の科として看てきたわけではないので、間違ったことを書いているかもしれません。 そしてユンギが手術をした時期は、私はARMYでもありませんでした。 でもどうしても推しの肩のことは考えておきたかったので、調べてnoteにまとめることにしました。 2020年11月21日、手術後にユンギ1人で行ったVライブでは、自身に起きたこ

      • 〝微笑み〟のうしろに潜むもの【ショウコの微笑】

        チェ・ウニョン=著 牧野美加・橋本麻矢・小林由紀=訳 吉川凪=監修 3ヶ月ぶりに感想文を書く。 ずいぶん前に読了していたので内容が曖昧で、再度読み直してみたら前回とは少し違った視点を持てたのでとても良かった。 表題以外で刺さる作品は前回と一緒。セウォル号事件を取り扱いする作品もあるので、BTS「봄날」を何となく想像してしまうのも変わらず。 「ショウコの微笑」 文化交流のために韓国へやってきた日本人のショウコ。ショウコをホストファミリーとして受け入れた韓国人のソユ。二人の1

        • そうして試練の果てが満開ならば

          3月になると肩の力が抜ける気がする。 張り詰めていた2月の寒さが緩み、どこかで開花を予感させる日差しのせいだからだろうか。 2月の昨日と、3月の今日で何かが大きく変わるわけではないのに。 3月9日は特別な日だ。 3月9日は防弾少年団・BTSのSUGA、ことミン・ユンギが生まれた日である。 彼の誕生日がどれほど喜ばしいかを、130文字にまとめてつぶやくには己の語彙が乏しいし、流れてしまう言葉よりひっそりとnoteに書き留めておこうと思い、今こうして文字を打っている。 わたし

        〝人間の欲の深さを甘く見るな〟「Tony Montana (with JIMIN)」

          無害なひとは誰だったのか【わたしに無害なひと】

          「わたしに無害なひと」 チェ・ウニョン 著/古川綾子 訳 誰も傷つけたりしないと信じていた。 苦痛を与える人になりたくなかった。 短編集の一話目は「あの夏」。読んで印象に残ったことはまずは風景描写の美しさだった。 イギョンとスイが出会った日。描かれる田舎の景色や夏の色、匂い、光と影。それらがみずみずしく眩しさを感じた。そこには2人だけの世界が広がっており、2人の幼くも芽生えた恋がそこにあった。 だからその先の都会の景色や生活が対極に浮き彫りになる。世界が変わり人の気持ちも

          無害なひとは誰だったのか【わたしに無害なひと】

          これは私の物語「82年生まれ、キム・ジヨン」

          日本語版が刊行された時、本屋では平積みされ印象的なポスターが大きく貼り出されていた。著名人のコメントや読んだ書店員の感想なども掲載されていた…ような気がする。 印象的だったのに読まなかった。 読む時間がなかった。 当時は本に興味を持てなかった。 当時の自身が置かれた環境もあったが、手に取らなかったと言う事実から3年後に、私はこの本を開いたら、そこには私の物語があった。 1982年、昭和57年生まれ わたしも1982年、昭和57年生まれである。 わたしは結婚し、子どもを

          これは私の物語「82年生まれ、キム・ジヨン」

          K-文学のはじまりに思うこと

          仕事を始めてから本を読む機会が減ってしまった。 正確に言うと車通勤になってから、だ。 かつて、東京でグラフィックデザイナーとして働いていた頃は電車通勤であったし、電車に乗ったら本を読むという時間があった。しかし、今私が住んでいるところは地方都市で、生活には車が必須という土地である。運転をしていれば通勤中に本を読むことはできない。また、ライフスタイルも変わり自分の時間を持つこともなかなかできなくなってしまった。 知らず知らずのうちに、本を読むことから疎遠になっていた。そんなわ

          K-文学のはじまりに思うこと