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右脳系人間と左脳系人間の"キャッチボールの精度"について

今、日用品ブランドの立上げをしています。
どのフェーズでもそうですが、特に0⇒1のフェーズのブランディング/マーケティングで頭を悩ますのが「右脳と左脳のバランス」です。
「クリエイティブ(右脳)とマーケティング戦略(左脳)をどうやって高いレベルでバランスさせるか」ということ。

というのも、前回の投稿でも書きましたがデジタルマーケティングにおいては、
効果(リターン)=「デジタルマーケティングの戦略設計(左脳)」×「クリエイティブの質(右脳)」
で、いくら片方のレベルが高くても、もう一方がゼロだと最終的な効果はゼロにしかならないからです。

そんなの当たり前だろ!というツッコミも聞こえてきそうですが、意外に世の中この2つが高いレベルでバランスできているものって少なくないですか?
(中小、スタートアップに限らず、大手も含めて)

私がマーケティングの相談を受けたりするなかでも、
「これクリエイティブはすごい良いのに、なんでマーケ戦略はこんなに穴だらけなんだろう?」とか、
「マーケ戦略はしっかりと練られててすごいなーという感じなのに、クリエイティブはなぜこんなことに、、、」
というものもチラホラ。

なんでこういうことが起きるのか?を考えてみると、1つの理由としては、
「そのブランドのトップ(社長 or ブランドマネージャー or 事業部長)も一人の人間だから」だと思います。

大手のマス向けブランドを除き、何かしらのブランドを0⇒1で立ち上げる時には多くの場合そのトップ=ブランド責任者の想いや意思が色濃く反映されます。
(むしろそこが反映されてないブランドは、しっかり尖ったブランドになりえない)
でも、トップも1人の人間なので、それまでの経験やそもそもの能力などによって「右脳系(デザインや言葉遣いなどのクリエイティブ領域に強い)」か「左脳系(マーケティングの戦略などロジカルな組立てに強い)」のどちらかに偏りが出てしまいます。

だとすると、そのブランド責任者が"弱い"領域(左脳系に強い人にとっての右脳系領域)を如何に補完して、両方を高いレベルに仕立てられるかが重要になると思っています。(たとえば、私は完全に左脳系で頭でっかちな人間なので、そんな自分がいいブランドを立ち上げるにはいかに右脳領域を補完できるかにかかっています。)

そんな時、古今東西いつも課題になるのが、タイトルに書いた
「右脳系人間と左脳系人間の間の(コミュニケーションにおける)キャッチボールの精度」です。
(左脳系人間で、マーケティング戦略に偏りがちな私にとっては、
・いかにその戦略意図を正確につたえて、そのゴールに資するクリエイティブを作ってもらえるか、ということです。)

この"キャッチボールの精度"、どうやったらあがるんでしょう?


私自身、完璧な答えはもちあわせていませんが、自分で事業をする中で実感したことが1つあります。
それは、「そもそものキャッチボールの"距離を縮める"ことが出来ないか、を考えることが先決」ということ。

というのも、左脳系人間と右脳系人間がビジネスの場でコミュニケーションをとる場合、往々にして「遠い距離のまま、なんとかして相手といいキャッチボールができるように努力するけど、結局うまくいかない」ことが多いように感じるからです。

チープな例ですが、野球でも、経験者でもない人がいきなりピッチャーマウンドからキャッチャーのミットにドンズバでいい球を投げ込むことはできません。
それと同じように、右脳系人間と左脳系人間が一定の"距離感"がある状態でコミュニケーションをとって、いいクリエイティブが出来るなんてのは、初めから「無理ゲー」だと思うんです。
(でも、この「無理ゲー」いろんなところで見かけません?)

じゃあどうするか?、、

ズルをすればいいと思うんです。

ピッチャーマウンドから降りて、ずかずかとキャッチャーの近くまでいって、子供でも届く距離からボールを投げれば、誰でも相手のミットにボールを投げ込むことができます。

具体的に、私のブランドのクリエイティブ制作の場面でいえば、
・「私は左脳系の人間で、クリエイティブは素人だから、、、」と遠慮をして、フワッと作りたいクリエイティブの方向性だけ伝えてあとはデザイナーにお任せ、するのではなく、
・"クリエイティブの素人"の私だからこそ、各クリエイティブに必要な要素を煮詰めて考えて「要件定義」するところまで、遠慮せずにしっかり踏み込んでいけるか、というのが「距離を縮める」ことかと思っています。
(例えば前回の投稿で書いた、クラウドファンディングの動画制作における要件定義のように。)

考えてみれば、システム開発の時にビジネス側の人間とエンジニア側の人間との距離感を埋めるために要件定義書があるように、
左脳系のブランド責任者がクリエイティブ制作を依頼するときに"要件定義書"をしっかり作りに行くのはある意味当たり前なのかもしれません。

ただ、正直クリエイティブを作る側の人にとってはすこぶる「ウザい」と思います。軽い喧嘩にもなるかもしれません。
でも、その喧々諤々の議論を出来る状態にまで近づかない限り、クリエイティブ(右脳)とマーケティング戦略(左脳)を高いレベルでバランスさせることは難しいのでは、というのが日々ブランド創りに取り組んでいて感じることです。

「まずは、どうやってキャッチボールの距離を縮めるかを考える」
私自身、まだまだ距離の縮め方がへたくそなので、今後も精進していきたいテーマの1つです。

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有井誠

日本から海外で勝負するCrafted in Japanブランドを創ろうと、日々右往左往しています。Unsungs&Web代表。ブラックコーヒーが好きそうな顔と言われますが、コーヒーは飲めません。 レア・ドライフルーツ【FRUITEST】公式HP:www.fruitest.jp/

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