見出し画像

フェアな音楽ビジネスが生まれる時〜Gotchさんのポッドキャストを聴いて

ASIAN KUNG-FU GENERATION=アジカンのGotchこと後藤正文さんが主宰するポッドキャスト
「APPLE VINEGAR -Music+Talk」のEP95を聴いていた。

2024年最初のこのエピソードでは、Gotchが発起人としてスタートして昨年6年目を迎えたミュージックアワードの2024年の準備をしていて、色々と思い悩むことがあったそうで、
「Gotchの悩みをみんなで聞く回」
ということでした笑。

不思議なことに、Gotchがこのアワードをやっていることについて色々と批判をされることがあるらしい。

そこから話はGotchがこのアワードに限らず、若いインディのアーティスト達を応援したいということ。

そもそもインディバンド達が売れる、音楽で食べていくということはとても大変な状況で、
大手企業にとっては端金のような100万円という金額も、
それだけの予算があればかなり贅沢なレコーディングが出来るということや、
その反面、インディがCDの売り上げで100万円の利益を出すのは相当厳しいという状況。

そこから、音楽ビジネスそのものの話になっていった。
大体が今の時代は、音楽ビジネスというのはとても小さい規模で(もちろん、テイラースウィフトなんかは特殊な成功例だよ)、
特に日本においては、売れているとされているバンド達であっても、
本当はもっともっと多くの人に聴かれてしかるべきだし、
もっと売れていいはずだし、
もっと賞賛されるべきだと。

そして、困った事にそんな状況なのにも関わらず、売れているアーティストを素直に賞賛するのではなく、少なからず足を引っ張り合うようなことが起きている、そういう現状を嘆いていた。

僕もただただ音楽好きなファンとして暮らしてきて50年弱。
確かにこの10年ちょっと、
音楽がデータで流通するようになって、
サブスクが出てきて、
何だか様子が変わったな
という気はしていた。

なんとなく音楽ビジネスヤバいなという。
グローバルでも例えばギターソロのある曲は今は聴かれないとか、
僕ら少年時代の憧れのレスポールを作っていた老舗楽器メーカーのGibsonが経営破綻するとか。

その一方で日本ではまたアマチュアのそれもギターバンドが流行っているような話も聞くし。
(親の自分の影響かもしれないが、我が家の息子2人もギターを始めている)

Gotchさんの話は、一時よく言われていた
「レコード、CDからサブスクになって儲からない」
とかそういうレベルの話ではなく、もっと次を見据えているというか、
音楽ビジネスを取り巻く環境が大きく変わったことは前提として、
音楽に携わる職業人として、またいち音楽ファンとして、どうすればよいかを考えているんだなと思った。

印象に残ったのはこの言葉。

「音楽の成功が資本の力に左右されているのがフェアではない」

インターネットとクラウドはある意味これまでの中央集権的な資本集約型ビジネスやコミュニケーションを開放したのにも関わらず、
依然として音楽ビジネスにおいてはその恩恵はまだ音楽をやりたい若手達に行き渡っていない。

もちろん、音楽を始めるハードルは40年前とは比べ物にならないほど下がっているとは思うが、
それで暮らしていく、
という点においてはまだまだ難しいんだろう。

僕は40年前に音楽で食べていくことは早々に諦めて社会人になった人間なのでそこのところはなんとも言えないのだけど。

うーん、全然言いたいことが書ききれないし、考えもまとまらない。
電車が目的地に着いたので、今日は一旦ここまで。

〈了〉

#音楽ビジネス




#音楽談義

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?