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世界はおっさんで出来ている

「世界はおっさんで出来ている」

誰かがそんなことを言ってた。

ええ!世界はおっさんで出来ているって??

でも、そうなのかもしれない。

街へ出るとおっさんがそこいら中に溢れている。

朝、鏡を見るとおっさんがいる。
そうか、そんな自分もおっさんだ。
だから、おっさんが目につくのだけなのか?

相方が妊娠して、妊婦を身近に感じた瞬間から妊婦の姿が目につく、
そういう感覚なのか?

いや、おっさんは現実的に増えている。

少子高齢化なのだから、人口分布も逆ピラミッっどみたいになっている。

おっさんが増えているのなら、おばさんだって増えているはずなのだけど。

おっさんは目立つところに出しゃばっているからだろう。
そして、いつまで経っても、ここは俺のポジションだとばかり居座っているし。

国会中継なんておっさんばっかりだ。
おばさんだって少人数いるだけど、おっさんと肩を並べてやっていこうとするうちにおっさん化している。
何で見たか忘れたが、アイスランドだったかフィンランドだったか、北欧は比較的女性がちゃんと女性のまま活躍している。
おっさん化していない。
素晴らしい。

そして、振り返るとやっぱりおっさんばかりだ。

オフィスの中もおっさんで溢れている。
大企業になるほどおっさんだらけだ。

女性社員の多くは早いうちに家庭に入ってしまうので、オフィスに残っているのはおっさんばかりだ。
毎年春に入社する若い社員も年々少なくなってくる。
仕方ないので経験者を中途採用で雇い入れることになるが、皆おっさんだ。

いや、おっさんだっていいじゃないかとは思う。
おっさんが皆悪いわけではないし、と言いたいが。
まぁそれでもおっさんは暑苦しいだろうな。

こんなにおっさんばかりが、それも元気のないおっさんが多い国は
いつか滅びてしまうんではないだろうか。

おっさんによる、おっさんのための、おっさんの国。
自分がおっさんを棚に上げて言うけれど、そんな国は嫌だ。

<了>


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