こんにちは。All Bridge株式会社の水谷と申します。

プロジェクトリーダーになることは挑戦でもあります。これはプロジェクトリーダがどのような規模であっても、同じことが言えると思っています。
しかし、プロジェクトリーダーとして新たな役割に就くと、他のメンバーとは異なる立場や責任を負うことになります。そして、その中で感じやすい感情の1つが「孤独」になります。

今回は、プロジェクトリーダーに初めて就任された方や、現時点でもプロジェクトリーダーとして頑張っているものの「孤独」を感じている方へ、応援の意味も込めて『プロジェクトリーダーが感じる孤独』について記載したいと思います。

なぜプロジェクトリーダーは『孤独』を感じやすいのか

プロジェクトリーダーにはプロジェクトの成功を常に考える必要がありますが、そのような時に『孤独感』がついて回ることはよくあります。
その理由は多岐にわたりますが、最も一般的なのは『責任の重さ』と『プロジェクトメンバーとの立場の違い』です。プロジェクトリーダーはプロジェクト計画の策定から実行、評価、そして問題解決までのあらゆる段階で主導的な役割を果たす必要があり、この責任の重圧の中でプロジェクトリーダーは孤独を感じることがよくあります。さらに他メンバーが専門的な業務に集中している間、プロジェクトリーダーは全体の視点を保ちながら方向性を示さなければなりません。そのため、自分の決定や判断に関して独りでいることが多く、これが結果として『孤独感』に繋がりやすいのです。

ネガティブな側面だけではない『孤独感』

プロジェクトリーダーが孤独を感じるのは、責任がより大きいことが要因になますし、判断に迷ったときなどに、プロジェクトメンバーに気軽に相談しにくいという立場の違いから発生する心理的要因も働くこともあると思います。

しかし、この孤独感は単なる心理的・身体的負担ということではなく、『自身の成長と学びの機会』と捉えることもできます。
どのような組織や取り組みにおいても、リーダーは孤独という機会を通じて自己を見つめ直し、自らの強みや弱みを理解し、成長していくことが非常に多いです。また、孤独を感じることで、他の視点やアプローチを模索し、プロジェクト成功に向けて新たな価値をもたらすこともできることがあります。

そのため、プロジェクトリーダーの皆さんが孤独を感じたときには、その感情を否定せずに受け入れ、『自己成長のための機会』と捉えることも重要になります。

『孤独感』に耐えられなくなったとき

しかし、『孤独感』に耐えられなくなってしまっては、元も子もありません。孤独感を感じすぎると、身体的・精神的な負担がかかり、適切に判断・行動することができなくなってしまう恐れもあります。そのため、『孤独に耐えられない』と思ったときは、以下の方法を参考にしてみてください。

1. サポートを求める
   プロジェクトリーダーは他のチームメンバーや上司、同僚、またはメンターに助けを求めることも重要です。関係者と話し合い、感情や考えを共有することで、孤独感を軽減するだけでなく、新たな視点やアイデアを得ることにもつながる可能性があります。

2. メンターを見つける
   プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーとしての経験が豊富なメンターからアドバイスや指導を受けることも有効な手段です。
   それらのメンターはプロジェクトリーダーが直面する課題や疑問に対してアドバイスを提供してくれたり、身体的・精神的なサポートもしてくれます。

3. 自己ケアを怠らない
   プロジェクトリーダーは自分の健康と幸福も大切にする必要があります。定期的な休息やストレス解消の方法を見つけ、バランスの取れた生活を送ることが重要です。身体的、精神的、感情的な健康を維持することで、孤独感に打ち勝つことにもつながります。
   （個人的にはこの「自己ケア」が一番有効な手段だと思っていますし、「そろそろやばいな」というバロメーターは、この「自己ケア」ができなくなってきたときである、と思っています）

4. チームビルディング活動を行う
   チームビルディング活動やワークショップを通じて、チーム全体の連帯感を高めることも重要になります。これらのチームビルディングを通じて、プロジェクトリーダーとメンバーが共に活動することで、お互いの信頼関係を深め、孤独感を軽減することができると思います。

5. プロフェッショナルなサポートを受ける
   必要に応じて、専門家やカウンセラーから支援を受けることも有効です。孤独感やストレスに対する適切な対処法を学び、健康的な解決策を見つけることができます。

終わりに

プロジェクトリーダーはプロジェクト成功に向けて日々努力をする必要がある一方で、その性質上『孤独感を感じやすい』ということがあります。

もちろん、頑張ることは確かに重要ですが、自分のことを大切にしながら、是非プロジェクト成功に向けて邁進していただければと思います。