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社会あっての天才,天才あっての社会〜『Au オードリー・タン 天才IT相7つの顔』を読んだ.

『Au オードリー・タン 天才IT相7つの顔』を読んだ.

台湾のIT相のオードリー・タンさんの評伝.日本の読者に向けて書かれているため,台湾の社会制度なども都度補足してくれていて,読みやすかった.

天才という少数派が,いかに周りの人に支えられ,社会への参加できるようになったのかという物語.小学校や中学校になじめないタンさんを受け入れてくれた高校や大学そしてハッカーの人々.そしてそれらの人々の場所へ連れて行った両親.支えてくれた社会への想いが,IT相としての活動に反映されていて,なんかあたたかい気持ちになった.

また,政府の透明性への不満が爆発した,2014年の「ひまわり学生運動」についても知ることができて良かった.このことがきっかけに市民による政治参加の意欲がさらに高まったようだ.その後,市民が政治参加しやすい仕組みが次々とつくられており驚いた.


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