見出し画像

日本史学習のコツ「歴史は現在完了形で学べ」

☆日本史が得意になるコツ

「歴史は現在完了形で学べ」です。つまり、現在とのつながりを強く意識して学ぶということですね。「為になる日本史学習」というのは、今を考える時に役立てられる学習のことです。

例えば、ある会社でAさんが朝の打ち合わせにいなかったとします。その時、「Aさんがいないけどどうしたんだろう?何かあったのかな」と心配になるのか、「いつものことだし、そのうち来るでしょ」と軽く考えるかは、過去のできごとに縛られています。

過去のできごとを今につなげなければ、単に「Aさんが時間通りにいない」というできごとで終わりますが、過去から学んでいれば「いない」という事実に「解釈」が加わることになるのです。

この「解釈」によって人は行動を決めます。だから、過去のできごとについて知り、その原因や意義についてしっかり理解していることがとても重要になります。ここが違えば、今の行動も変わるからです。

日本史で考えてみましょう。

議会ができるまでの過程、制限選挙が普通選挙になっていくまでの過程、女性の選挙権獲得の過程など、当時の人たちがどれだけ苦労して手に入れたものかを今とつなげて考える。

なぜ当時の人たちは、それほどの苦労をしてまで選挙権を手に入れたかったのか。それによって何が変わったのか。今の当たり前は、決して当たり前ではなく、先人の思いや苦闘の上に成り立っていることを理解してこそ歴史を学んだと言えるのです。

「だれも入れたい人がいないから投票に行かない」とか「だれに
入れても変わらないから投票に行かない」なんて軽々しく言う人を見ると、「ああ、この人歴史をちゃんと学んでないな」と思います。

「投票率の低さ」を見ると、「日本人って「日本国民」としての意識が薄いんだな」って思います。「日本住民」であって「日本国民」ではないんだろうと。

自分の推す人が当選するかどうか以前に、投票率を高くしてこの大切な権利を守ることが、最低限の国民の使命だと思うからです。

「義務」ではなく「使命」ですね。だからこそ難しい。これは、意識の問題なので正しく歴史を学んでいない人には出てこない考えですから。「自分には関係ない」ってなるでしょうね。


いずれにせよ、日本史のすべては現在につながっています。先人がつないでくれたおかげで今があります。そのような私たちの祖先とのつながりを常に意識して「現在完了」で日本の歴史を学ぶこと。まさに「国史」としての日本史が大切なのだと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?