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人生の難易度設定は自分で。

なんだか久しぶりに深く、眠ったような気がする。
相変わらず眠りにつくのは明け方前だけれど、それを許してくれる環境が今ここにはある。

カーテンから差し込む光の強さを眺めながら、だいたいの時間を予想する。この光の強さなら、きっともう11時くらいだ。まだ少し寝ぼけている頭が何か忘れているとうったえてくる。

「そうだ。食材の買い出しに行かなくちゃ」

顔を洗うためにベッドから抜け出して、キッチンにある炊飯器の時計を確認する。―11時23分。ほら、ビンゴ。

窓から見た空は少し曇っていたからと、日傘を置いてきたことを後悔させる梅雨入り前の日差し。高めの湿度が肌にまとわりつく。時折、心地いい風がふくのが唯一の救い。

30分ほど歩いて、近所の直売所に到着。いつ来ても人で溢れているけれど、今日は思いのほか人の少ない店内をゆったり物色しながら、夏野菜をいくつかかごに入れていく。

トマトの美味しい季節になったなあ。

精肉売り場で、60代くらいの女性になんともナチュラルに割り込みをされた。よっぽど何か言ってやろうかと思ったけれど、無駄なエネルギーを使いたくなくて止めた。イライラは収まらなかったけれど、周りの見えない可哀相な人だなと思って、私の世界から排除することにした。

清算を済ませて袋に野菜を入れていると、隣で同じく袋詰めをしていた50代くらいの男性が買い物をかごをテーブルに置きっぱなしで帰っていった。

さっきの女性を思い出してしまいまた少しイラッとしたけれど、私の世界には関係ない人だと言い聞かせて、無造作に放置されたかごを自分のかごに重ねて、小さなイライラと一緒に返却ラックに戻した。

晴れているのに、相変わらずの湿度にヘロヘロになりながらも、なんとか家に帰り着き、たっぷりと氷を入れたソイラテを流し込む。

「あ、雨」

なんとなく窓から入ってい来る風の温度が変わったような気がして、外を見ると、あんなに青かったはずの空は薄暗く姿を変え、いつの間にか雨が降り出していた。

****

もし、
起きる時間がもう少し、遅かったら。
あの女性に、追い抜かれていなかったら。
あのかごを、片付けずに帰ってきていたら。

日傘すら持たずに出かけた私はきっと今頃、びしょ濡れだっただろう。
所詮、全てたらればで、すごく些細なことだけど

「あぁ。これでいいんだ」

不思議と心から、そう思えた。

全部、つながってる。
全部、なんとかなる。


もちろんいいことばかりじゃないけれど、
たぶん人生って結局、自分の思い通りになっているんだと思う。

おおげさかもしれないけど、今日の私におきた出来事を「ただの偶然」ととらえるか、「自分のおかげ」ととらえるか決めるのは私自身だし、なによりその決定に誰の許可も必要ない。

先週は、なんだかんだ結局ずっと生きた心地がしなかった。だから、もしこれが先週だったら、私はイライラをため込んで、びしょ濡れになっていたような気がする。

けど、前を向く。そう決めて進みだした今週はこんなにもいい感じで進んでる。

もしかしたら、人生が難しいと思ってしまうときは、人生が難しいじゃなくて、私たち自身が難しくしているだけなのかもしれない。

だったら、逆にするのも「私たち自身」だ。

私は私の人生を決めている。
それって、めちゃくちゃすごいことじゃない?
私たちはもっと、私たち自身のすごさを認めてあげるべきだと思う。

人生の難易度は自分で決めることができるんだから。
もっと、自分の力を信じなさい。私。


こうやって書きながら、自分の文章の下手さに情けなくなったりもするけれど、今日の難易度設定は甘めだから気にしない。

さて、今日は頑張ったから甘いものでも。

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