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知るだけ。受け止めるだけ。

自分が今持っている悩みだったり心配事だったりそういうのを必ず一人ずつ言う決まりなんです。あ、でもね。言うだけ。それに対して何も言わない。知るだけ。受け止めるだけ。   『姉ちゃんの恋人 最終回』

”優しいな”と思った。

そういう機会が家族で
一年に一回あることは
良いことだなと率直に思った。

誰が考えたんだろう。やっぱり桃子かな。

いや、もともと両親が居た時からの恒例行事だったのかな。
やはり優しさも連鎖するんだなー。

もし、このタイミングで私の家族でこんなルールを設けたとしても
なかなか恥ずかしくて言えないな。
実際、
自分の考えていることとか、
本当の気持ちとか、
家族にだからこそ言えないことって
たくさんあって、
意外と友達の方が本当に近い私を知っているんじゃないか
とさえ思った。

でもいつか自分が誰かと一緒になって
新しい家族ができたら、そういうルールを作ってみるのも
良いかもしれない。
そう思った。

何が一番優しいって、
”ただ知って、受け止めるだけ。”であるとこ。

人はどうしても、
人の悩みとか辛いこととかを知ると
どうにかしたくなって、解決してあげたくなって
言ってくれたことが嬉しくて力になりたくて
アドバイスとか意見を言ってしまいたくなる。

でもそれが実は余計なことだったり、
ただ聞いてほしいなんて、言われた方は困るかもしれないけど
それで良い時もたくさんあったりする。

不思議だけど。

初めから、”知るだけ””受け止めるだけ”って決まっていれば
お互いが
「聴くだけで良いんだろうか。何か言葉をかけないと。」
「聴いてくれるだけで良いのにな。」
と気を遣わなくて済むことになる。

初めからそういう心配をお互いから
排除していることが優しくて好きだ。


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