イマジナリーフレンドが消しゴムの角使ってくるタイプのやつ

朝起きたらベットの前に人が居てさ、一緒に踊るんだ。

これが俺の親友のイマジナリーベストフレンドの最期の言葉でした。幸せを概念化できない僕の親友、魔裟斗は、昔っから1人で、顔も変で、たった1人の高飛車なガールフレンドを除けば、何も持ってないくだらん男だった。そいつのイマジナリーベストフレンドが死んだ。死因は自殺だそうだ。死ぬ前にビックリマンをコンプしたいって言ってメルカリで漁りまくってたらしい。博多にあえて味噌ラーメンを食べに行ったり、沖縄で凍死できるように頑張ってみたりするクソ野郎だったらしい。その前足にはロレックスの掛け時計、尾には長く金色の毛。すっごい流離なヒンドゥー語を話してさ、親しみやすかったのにさ。なんで死んじまうんだよ……え?イマジナリーフレンドって見えない?あぁ、イマジナリーフレンドは確かに実在しないね。……現実ではね。オイラはフィクションなのさ。つまり、本の裏にはいないって訳。おっと、ゴミ出ししなきゃ

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