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日刊 かきあつめ

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駆け出しのライターたちが、(ほぼ)毎日更新していく共同マガジン。 ※最近は「月水金」更新となっております。 今回のテーマは「#お笑い」です。
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2023年5月の記事一覧

大器にまつわるエトセトラ About your humanity.

器の世界は奥が深い。値段はピンからキリまで。 私は先日、テレワークで実家にいた際に大喧嘩になり、家族所有の食器を破壊し、精神科を受診するよう薦められた。笑い話で終わらなかった。ま、悪いのは私なんですけれど。 私の言い分はいつまでも思い出の食器を所有してるなんて陰気だから、せめて場所をとっている数の多い安い食器は断捨離しましょう、とこうである。唐突過ぎる発想に至った理由はもう少し細かい家庭事情があるのだが、しかし私はどうやって安い食器とそうでない食器を分別出来たのか? 結

器を大きくするよりも大事なこと

「器が小さい」より「器が大きい」の方がうれしい 大器晩成という四字熟語がある。大きな器を作り上げるのには時間がかかるから、結果が伴わなくても焦ることはない。くさらず頑張っていればいつか立派な人間になるよ――と、主に早熟な天才の陰にうもれて、結果が伴わない人への慰めとして使われる。 ほかにも、器量がいいとか、器が大きいとか、人の容姿や才能、人格を「器」にたとえる表現は少なくない。 人としての器は、小さいよりも大きい方がいいと思う人が多いだろう。器が小さいですね、よりも、器

器の大きい人も、器の小さい人も

「器の大きい人」という表現がある。心が広く、小さなことでイライラしない人のことを指す。 器の大きさが出るシーンてどこだろうな~、と考えて真っ先に浮かんだのが「カラオケバー」だ。 カラオケバーは全員で同じ空間でカラオケを楽しむバーなので、、歌いたいと思ったら自分でデンモクを入力して、順番が来たら歌う。 カラオケバーには、人が歌っているのは邪魔しない、みたいな分かりやすいマナー(一般的なカラオケでも同じ)など色々ある。ただその中でも、「他人が歌っている曲を、一緒に歌う」という

ウ○コまな板でサラダ記念日

ヤクザが飲食店に嫌がらせをする方法で、「店のコップにオシッコをする」というのをどこかで聞いたことがある。 オシッコをされたコップを洗えばいいだけの話なのだが、そうもならないのが人の心というものらしく、店はすべてのコップを買い替えることが多いという。 なるほど、『嫌がらせ』としてはとても効果的なやり口だ。 そんな話を奥さんとしていると、「けど、洗ったコップであれば問題ないよね」という私に対して、彼女は頑なに「嫌だ」という。あれぇ、一緒に微生物の勉強をした仲なのにな。 オシ

パラダイスな器たち

数年ほど前引っ越したタイミングで多くの器を処分した。引越し先は単身用のコンパクトマンションで収納スペースに限りがあるし、器に限らず本当に必要なものだけ吟味して持っていくことに決めていたからだ。 にしても減らしすぎたかな。 作り置きした惣菜をタッパーからそのまま食べていて、なんだか残念な気持ちになった。 コーヒーや紅茶、ハーブティー、なんかもお気に入りのティーカップで楽しめたら、もっとステキなおうちカフェ時間が楽しめるはずなのだ。 そんな話を何気なく友人にしたところ、「じゃあ引

購入ボタンをクリックする、そのひと押しが欲しい

仕事柄、料理家さんのご自宅で取材をすることが多いのだが、いつも器の種類の多さとその美しさに惚れ惚れする。もちろん器だけじゃなく、カトラリーだとか、ランチョンマットだとか、その他諸々のアイテムの品揃えも素晴らしいのだけれども。聞くと、一点ものだったり、海外で買ったものだったり、やはり何かしらこだわりが感じられるものが多い気がする。その度に「いいな〜」と思いながら、自分もちょっと感化されて、新しい器を買おうかなと思い立ったりする。 でも結局、「家にあの器があるからいらないか…」

変わりたい自分、肯定したい自分 Are you changer?

いまの自分に満足しているだろうか? あなたは自分のことを好きだろうか? 私に触れて。 私を愛でて。 私はときにはしましまやゼブラ柄を布を纏っている。 私はフカフカしている。 あなたは、そんな私を見かけてため息なんかついて。 そして、投げ槍にどかっと私の上に寝転る。 そして欠伸をし、うとうとと眠りにつく。 さて、私は一体誰?でしょう? 当ててみて下さい。 ヒント、私は、生き物ではありません。 ◆正解は‥? 正解は「カウチ(ソファ)」。 私は何になりたいか、ときか

もし同じ家で生まれ育っていたら

「生まれ変わったら」。難儀なテーマである。考えたことがない、と言えば嘘になるけれど、あまり積極的に考えるテーマではない。 私は、実家にお金がないことを理由に学費の安い国立高校へ行ったし、学費がかかることを理由に大学へ行かなかったので、「金がある家に生まれていれば」なんて考えたことはある。 でも、ほんとに行きたいなら奨学金でもなんでも借りればよかったし、なんなら今からでも行けばいい。少なくとも今の私はそう思えているので、生まれ変わりたい、という気持ちは芽生えない。そもそも、

生まれ変わったら、を考えてもいいじゃない

「生まれ変わったら何になりたい?」 しまった。いつも陽気で、悩みがなさそうな彼にしてみる話題ではなかった。 深夜3時の下北沢。友人たちと飲んで終電を逃した彼と僕は、始発まで近くのネオ居酒屋で時間を潰していた。アルコールで頭が回っていない中で話題もなくなり、何となくで話題を振ってしまった。 「生まれ変わったらかぁ…」 彼は氷の溶けきったハイボールを飲みながら、目線を空にやって考えている。 飲み干したハイボールを勢いよくテーブルに置くのと同時に「特にないな」と答えた。

懺悔の詩

「人生をリセットできるボタン」が目の前にあったとして、どういう時に使うだろうか。考えてみた。 条件は下記の通り - 押した瞬間から自分のイメージした時点まで戻る - 押す前の記憶は残すものとする - 使用回数は自由。未来を変えることも可能 - その他の制約はナシ 最初に思いついたのは「普段できないことをやってやろう」だ。さぁ何をしてくれよう。 渋谷のスクランブル交差点で脱糞してやろうか。駐輪場のサドルを全て抜いてやろうか。特急列車の連結部分に挟まって仙台くらいまで行って

もしも生まれ変わっても

子供の頃、この歌を歌っている千秋さんがノンタンの声優だということに驚いた。そして今、ノンタンが、当初、猫ではなく「真っ白なこぎつね」だったという事実に驚いている。 ちなみに、ノンタンはInstagramをやっている(フォロー済みだ)。 話を元に戻す。 大人になって、改めて『Yellow Yellow Happy』の歌詞を読んでみると、黄色という色をを歌詞に入れていることに一瞬、「あれ?」と思った。学生時代、短期で語学留学をしていた時、現地の人にすれ違いざま「Yellow