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中西はどう生きるか

駆け出しのライターとして出会ったメンバーたちが、毎回特定のテーマに沿って好きなように書いていく「日刊かきあつめ」です。

今回のテーマは「#宣伝会議の思い出」です。

「宣伝会議に行って良かった」と思うのは、5年経った今でも変わらない。

何が良かったのかと聞かれたら、
・ライターという職業に詳しくなった
・文章を書くことに抵抗がなくなった
・将来に向けてモチベーションが上がった
・素敵な仲間に会えた
とか、色々ある。

その中でも、今でもこうして、noteで共同マガジンで記事を書いてくれるメンバーの皆さんには本当に感謝しています。(辞めたとはいえ、一度は一緒に書いていた皆さんも!)

あともう一つ、良かったことは
・「中西」を知ったこと
である。

表参道の路地裏にひっそりとある大衆居酒屋の中西は、表参道とは思えない格安さを誇る。当時で生ビール200円、ハイボール180円とかだった。その安さのため、いつ行っても周辺に勤める若者や大学生らしき人たちで賑わっていた。

いつから行くようになったのかは覚えていない。宣伝会議のライター講座は半年間のプログラムなので、先輩がいて連れて行ってくれるとかはない。それなのに、どこからか広まって継続的に利用されている。

先日、自分たちより後になる期の編集ライター養成講座受講生に会った。彼と話して盛り上がったのは、授業の内容とか講師の話ではなく、中西についてだった。卒業してから5年も経つと、授業も講師も変わっている。しかし、中西だけは変わらず利用されているのだった。

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ライター養成講座も表参道も、この5年で様変わりした。コロナが世界を席巻し、講座はオンライン対応され、表参道に行かずとも受講できるようになった。授業の前によく煙草を吸いに行っていたcommune2’ndは、今や駐車場だ。

しかし路地裏にひっそり佇む「中西」だけは、5年経った今も変わらずそこに存在している。変化していくことも大切だが、変わらずいることで「時代を繋ぐ架け橋」になることも大切なのだと思う。

ジブリ最新作『君たちはどう生きるか』も同じだ。この映画は「面白い」「面白くない」と意見が割れているが、それは問題ではない。その連綿と続く日本映画界の標として、ジブリ映画は時代を繋ぐ一つの架け橋なのだから。

この映画を見て、称賛するも良し、首をかしげるも良し。
変わりゆく時代の中でも、宣伝会議を語るうえで中西が外せないように、日本映画を語るうえでジブリの今作も外せない存在に違いない。

中西には、これからも変わらず生きてほしいものである。

文章:真央
編集:べみん

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