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先にも書いたように、私は
服薬・カウンセリングの治療を受けていました。

この病はすぐ治る人もいれば、長く付き合う人もいて
それには個人差があります。
私がクリニックに通っていた7年は長いのか、短いのか
は一概には言えませんが、私自身は薬を飲めば効果が出て
すぐに治療が終わるのかな?という期待もあったので、
長く感じたのは正直なところでした。
(特に症状が落ち着いているときは)

人によっては、心療内科に行く事が余計に自分の病を意識して
深入りしてしまうのではないか、という人もいます。
実際に周りの人にそう言われたこともありますし、
私もそう感じる事が沢山ありました。

でも、自分自身ではどうしようも出来なかった時に
先生のお話や服薬に助けられたことは確かでした。

服薬して3年目。
減薬したり、また増えたりと自分の症状によって調整して
もらうのですが、減れば喜び、増えたり、現状維持だと
落ち込んだり、その都度自分の心も左右されていました。
それでも、良い状態をキープ出来てきた数か月。
その頃は心配になる観念が浮かんでも

大丈夫! と
強迫観念をしまい込む事が出来るまでになっていました。

薬の飲み忘れもありました。
(勝手に減らしたりしては良くないのですが、
薬を頼っていない自分に喜びがありました^^)

2011年の秋。

先生に
『もう薬は必要ないと思います。」
という言葉が。

嬉しーーーーーーーー!!!!!!

涙が出そうになって『本当ですか???』
と信じられずに先生に聞き返しました。
先生も笑顔で喜んでくださいました。
すぐに旦那さんにメールで報告。
心配してくれていた友人に連絡。
みんなも喜んでくれて、ウキウキで帰宅しました。

その夜の事・・・

テレビドラマを見ていた時
(殺人事件の被害者、加害者を描いたドラマ)ふと、
強迫観念が浮かんできたのです。

『やっぱりさ、あの男の子は私にぶつかって転んで
大変な事もなってたのかもよ』・・・
撃沈。
倒れこんで泣きました。
パニックになり、消そうとすればするほどにドツボに
はまる事をこの数年で理解してきたつもりなのに、
ドンドン強迫観念のドツボにハマっていきました。

再発

です。
一時は旦那さんと『これは卒業試験。これを乗り越えなくちゃね』
などと言っていましたが、そう思うほどに焦り、頓服の
レキソタンでなんとかしのいで次の受診を待ちました。
当たり前ですが、結果服薬再開。
ごく少量からのスタートでしたが、
私たち夫婦は子供が欲しいという気持ちを強く持ち始めていたので、
この薬が続く限りは子供は授かれない。

先生に
『薬の再開はいつまでですか?症状が軽減されたらやめていいですか?
子供が欲しいんです。このままでは終わりが見えない・・』
と涙をためて話した日がありました。

先生からは当たり前ですが
『子供産むことはそんな簡単なことじゃありません。
普通に妊娠してもホルモンバランスが崩れたりする事もあるんです。
今はしっかり治したほうがいい。焦ってはダメです』
との言葉。

何度こんな事言われてきただろう、
自分が治したい、成長したいと思うたびに自分の感情とは
違う何かが強迫してくる。
疲れた・・・
もちろんそれだけではなく、感情をコントロール出来ずに
もとに戻ってしまった自分を何よりも責めていました。
先生にさえ攻撃的な言葉を投げかけてしまう。
余裕が自分の中になくなっていました。

結局はデプロメールとワイパックスの再開となるのですが、
この事を境に旦那さんもこの病気をより深く理解しようと彼なりに
勉強もしてくれました。
そして私も初めてセカンドオピニオンを決めて
産後うつや漢方を処方している病院に行く事にしたのです。

※再発する人もしない人もいます。
再発したとしても、それで私のように焦ったとしても、
誰かや自分を責めても、そんな事もあるよねって
どうか投げやりにならずに。
今でもあれ?と心配になる事が浮かぶ私です。
でも、やり過ごせるようになってるので、きっと大丈夫と
信じて、深呼吸。

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