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長い夜には

最近1人で家にいると夜が長く感じる。

だから無駄に寄り道したり、
友達を誘って飲みに行ったり、
何かと理由をつけたりして家にいる時間を少しでも減らした。
それでも簡単に友達はつかまらないし、1人で飲む気にもなれないし、時間潰すのにも限界を感じてた時に閃いたのが映画だった。
レイトショーなら安いし、時間も十分潰せる。
ただ、時間を潰す目的のために興味のない映画は見たくないので探してみた結果、観たい映画が3作品あった。すでに2作品を見て両方すごく良かった。それにレイトショーで映画を見たのは久しぶりだった。
普段は休みの日の昼間や夕方に見ることが多かったので新鮮。それを相まってか、いつもより楽めた。
もともと映画館で映画を観るのが好きで、1人の時や友達や恋人を誘って2人で観ることもある。
なぜ好きかというと、映画は人の心と脳を満たしてくれるから。
私にとって精神安定剤みたいなもので、小説を読んで心のチューニングしているのに似てる。
映画を見ることで自分の心をチューニングする。たとえば、感情移入しやすい登場人物に心をチューニング。すると、自然と映画に没入していく。そのままリセットされて心が少し落ち着く。
鑑賞後はアドレナリンが出て脳が興奮状態なのでなかなか寝付けない。すると夜な夜な予告編を何回もみたり、解説ブログや動画を見漁ったりして、そのまま寝落ちする。しかし翌日起きた後の多幸感がたまらなく心地よい。
それに私はたまに映画を見ないと現実世界で息が苦しくなる。別に必死に生きてるつもりはないが、ときどき息が詰まる。助けてと叫びたくなる。でも手を差し伸べてくれる人はいない。
だから、映画が私にとっての休息。

少し前の自分にはその余裕さえなかった。切羽詰まっていて、私にそんな娯楽を楽しんでる資格はないくらいに思ってたくらいだ。
しかしそれは間違いだった。
余白のない人間はつまらない。余白があるからこそ、刺激的なことや楽しいこと、悲しいことなどを感じられる。その感じ取ったものから何かがまた生まれるもの。
映画館という空間だけでもすごく落ち着く。
レイトショーは人が少なくてさらにおすすめ。
人に何かをすすめるのは楽しい。


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