土屋未来

専門はスポーツ医科学(内科)、アスリート、一般、トレーナーに指導。産業カウンセラー。 …

土屋未来

専門はスポーツ医科学(内科)、アスリート、一般、トレーナーに指導。産業カウンセラー。 株式会社g-zone取締役 東京吉祥寺にてコンディショニングラボ運営。身体と心と生活をつなげます。 https://btclab.jp/

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自由な心と規則的な身体

最近は、「心と身体の・・・」と両方面倒みますよ、っていう看板出している方多いのですが、そこには私も一つ言いたいことがあります。かくいう私も「心と身体のトータルカウンセラー」とか自己紹介に書くこともありますが、私の特技は「棚に大きな荷物を上げること」。 心は、なんか違う・・・と思っていることにガチガチに縛られたり、強制させられたりするとうまく機能しなくなるというのは、たくさん人にも言ってきました。 しかし、一方で身体はその逆の傾向があります。身体は、ある程度の規則正しい行動

    • 悪口2024

      小さい頃から言われてきましたね。人の悪口を言ったらいけないって…でも、言わない人は見たことがないですし、言わないとしても何かしら不満を抱えている人がほとんどです。たまに、神様みたいな人もいますが、神様ですから例外です。 私は、決して悪口を言ってはいけないとは思いません。でも、悪口にはテクニックが必要です。それは、同意を周りに求めないことです。 人を嫌いになるときには、独りで嫌いになるべきです。そうすればいじめもなくなるのに、いじめをする人間は弱いから周りに同意を求めて

      • 「あなたを邪魔しているものは」

        あなたは、自分のやっていることや言ったことを「違う」と言われたらどんな気分ですか? 人間の脳は毎秒10の16乗のプロセスを行う能力があって、AIより優れているのです。しかし、やっかいなシステムもあるのです。それが 「認知バイアス」 というもの。 認知バイアスは簡単に言うと「制限」で、これは記憶違いや社会的要因、環境的要因などでかかり、判断を誤ることもあるのです。 簡単な例で解説しましょう。ルーレットでコインを赤か黒かにかけるとします。誰でもわかる2分の1の確率

        • さみしい?

          カウンセラーをしながら思います。大きな、大切な決断をする前に人に相談してはいけない…と。自分で決めたかどうかってどんなすばらしい意見より一番大切なのですから。後々の人生に、その結果が露骨に出てきますから。 私がこんなことばかり書いて自分に自信たっぷりかと言えばそうではありません。 折りたたみ傘を持っている時にはたいがい雨は降らないし、張り切って大きい傘を持っていけば90%どこかに忘れるし、さっきプリン食べたばかりなのにまた食べたいし。 なぜ決められないのでしょう。

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        自由な心と規則的な身体

          視野は広くても狭くてもいい。

          パピコ半分あげるから、どうか怒らないで最後まで読んでね。 よく大人が言う「視野を広くしろ」。これは、実は役に立ちにくいアドバイスだと思っています。 たいがい「視野を広くしたい!」と海外に行く人は、何も変わらないまま帰国している人9割ですしね。 今日はもう少し科学的なところから解説してみましょう。 少し前にベストセラーになった「君たちはどう生きるか」。主人公は、途中で 「人間って実はただ分子から成り立っている」 ということに気が付きます。そして、自分の視野につい

          視野は広くても狭くてもいい。

          怒りと身体

          「最近、一番頭にきたことはなんでしょう。」と聞くと、だいたいの人は少し盛って、面白く話してくれます。でも「嫌な人のことを教えてください。」という質問には、とたんに顔色が変わり少しも面白くない話が延々と続きます。 そして最後のセリフ「いい人だけど」。嫌いなんでしょ、その人のこと。 そのセリフはいらないね。 さあ、今日のテーマは「怒りと身体」 怒りは身体が大きく反応する大きな要素です。怒りや不安は、 心にだけ影響していると思っている皆さん、ノンノン。 さあ、身

          怒りと身体

          私だって長澤まさみで生まれたかった。

          妻からの着信の時だけ携帯のバイブの振動が強い気がすると言っていた男性がいらっしゃいました。今時のバイブは、相手に送る強さを調整できるのですね。 今日もフィクションとノンフィクションのハザマを彷徨う土屋です。 ネット界隈で、こんな記事をみかけました。 「あなたは、ウサギと亀の競争する物語をどのように解釈しますか?」あの有名な物語です。 たくさんの人が、「ウサギが自分の能力にかまけてさぼっている間に、地道に努力した亀が勝つ、だから地味な努力が最も大事だ!」と解釈しているようで

          私だって長澤まさみで生まれたかった。

          「目のみえない世界」

          私はいつも電気を点けずに作業をしたり、料理をしたりする癖があります。小さなころからずっとそうです。 私は平気なのですが、夫が帰宅すると「おっ。」と軽く声を出し暗闇の中の私をみて電気を点けます。俺はフクロウと結婚したのか、と密かに思っているのかもしれません。 目の見えない世界ってどんな世界だろう、といつも思っています。しかし、いくら暗くしても、盲目の世界とはほど遠いということはわかっています。盲目の世界は想像しか出来なくて、実感は出来なかったのです。 一部の感覚を失うことに

          「目のみえない世界」

          しんどいあなたへ

          私は忙しくありません。やらなくてはいけないことはたくさんありますが、それは休む暇がないのとは少し違います。 カウンセリングして、パソコンに向かう時間も多く、講演も多いという生活が年中続いていたら休まなければ、心身が壊れてしまいます。だから、 私はしっかり休んでいます。 手を抜くことも多いですし、他人にお任せすることも多いです。私は親愛なる仕事仲間に頼ればいいと思っています。 カウンセラーをしてから十数年、忙しすぎて心身を壊す方の相談が後を絶えません。そんな人の特徴は、

          しんどいあなたへ

          意地悪をいう人

          あなたは「意地の悪い人」に会ったことありますか? 私はたぶんたくさん会ったことあると思いますが、意識の中ではなかったことにしています。だって、私にくだらないことしてくる時点で信頼すべき人ではないから。その人は、私の中で 「無」 になります。嫌いにはなりません。無です。 これ、わざわざ言わなくていいよね もしくは、これ教えてくれたらよかったのに…みたいなことありません?それ意地悪だよね…って思うことありません? 私は(たぶん)女性ですから、そんなことはたく

          意地悪をいう人

          感情の数

          いつも何かに腹を立てているみなさま、こんにちは。さて、今日のテーマは「感情の数」。よく、感情的だとか、感情の量についてのお話はありますが、“数”については考えたことがない人が多いのかもしれません。 感情というものは誰にでもあるし、それを表に出すことも悪くないと思っています。むしろ、必要なことだと思っています。 感情についてクライアントによく言うことがあります。それは「感情の数」についてです。自分が好きなことやこだわっていることに感情を出すのは、いいことです。しかし、感情

          あなたは今年も変わらない。

          今年こそは自分を変えてみせると意気込んでいる皆様、こんにちは。 よく、お寺の前の掲示板にあるようなあの言葉。“自分を変えたければ行動を変えろ”的な。あれに心を動かされて行動を変える!と思った人、1か月後にはまた普通に戻ってしまっている説を提唱します。行動するのに大きな決意なんて必要ないのですから。行動には勇気なんて必要ないのですから。勇気は、プリンかケーキか迷ったときに両方買うときにだけ使えばいいのです。 行動を変えるということは、それがずっと続かなくては意味がない・・・

          あなたは今年も変わらない。

          努力か運か

          「オンリーワン」などの言葉がありますが、競争社会から逃れられることがないということも現実です。大人になって消費者側に回れば、より安くいい商品を買おうとしますよね。そこに競争社会があるから、安くていいものを売る会社が出てくるわけです。 結局、自分がどの立場にいるかで、都合よく変わるわけですからそう考えると、平等という社会は存在しないわけです。 人間は生まれつき、色々な「差」を持っています。お金持ちの家に生まれた人、容姿に恵まれた人、身体能力が高い人、大人になるにつれて気

          努力か運か

          「感情コントロールってなんだよ。」

          なんだか最近はコンビニに「感情をコントロールして出世する」みたいな本が並んでいます。買う人がいるのでしょうか。いるから売っているのでしょうね。 その時点で、感情をコントロールしているのではなく、されていることに気が付かないので出世は厳しいのかもしれません。 ここで、誤解を避けるために補足します。 「感情のコントロール」と「感情の出し方を変えていく」ことは違います。 女性でカーッと来るとヒステリックになり、エスカレートして自分でも収集がつかなくなる…という相談はもの

          「感情コントロールってなんだよ。」

          年末は高校ラグビー

          私たちは色々なことをわかったつもりでいます。例えば、ある程度年齢が高くなる、仕事においてベテランになる、長く同じことをしている…なんだか全てわかったつもりで評論してしまう…これについて私自身も歳をとってきて気を付けなければなりません。 だから、すごいと言われている人がすごい人ではなく、自分がすごいと感じた人をすごいと思う癖をつけるように気をつけています。 高校ラグビー部に関わらせてもらって9年経ちます。 高校生の男子ですから、基本やかましいし、アホなことばかりして

          年末は高校ラグビー

          思いやれないあなたへ

          年の瀬。親や親戚に会う方も多いでしょう。今日は、ちょっと思いやりについてお話しします。 私は大学院生のとき、母が大病を患っていました。大学院生活は大変で自分の研究を優先していました。でも母は「学んだものは永遠になくならない、がんばれ」と励ましてくれていました。結局大学院在学中に亡くなりました。 作家、三浦綾子さんの続氷点という小説にこんなセリフが出てきます。 「一生を終えてのちに残るのは、われわれが集めたものではなくて、われわれが与えたものである」 母のお通夜の日、私は

          思いやれないあなたへ