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備前はオーガニックなんだよ、とシンガポールの陶芸家に教えてもらった

こんにちは。シンガポールのわん吉です。

デパートで台湾茶器店「陶作坊」のポップアップに出くわし、「うわぉ懐かしい〜茶器いいよなぁ〜」と見ていると、「こっちに座って」と勧められ、実演中の陶芸家さんの前に座ることになりました。

陶芸家さんはシンガポールの方で、Abraham Lingさん。「この間まで備前に行ってたんですよ」とニコニコ話してくれました。

備前では師匠の石田和也さんを訪ね、ご自分の作品の窯焼きをしていたそうです。5日間くらい釜焼きして、何日かかけて冷まして作るとのこと。

「そのあとは色付けするの?」とわん吉が聞くと、「いいえ、色付けはしないんですよ。備前は釉薬を使わないからオーガニックなんです」とのお返事。

「えぇ〜!オーガニックなんだ…」と初めて知る備前焼の知識。

「そう、1300度の高温で焼くし、灰の被せ方なんかで自然の模様が生まれるんですよ」とのこと。

「へぇ〜」とわん吉ふたたび。

「日本には古くからの窯が6つあるの知ってますか?」と聞かれて「えーっと、備前でしょ、清水でしょ…九谷でしょ…有田も」と答えたわん吉。

答えは、備前、常滑、瀬戸、越前、信楽、丹波でした。ほとんどハズレ。六古窯(ろっこよう)と呼ばれ、日本古来の窯のうち、中世から現在まで生産が続く代表的な産地6つのことなのだそうです。

Abrahamさんがシンガポールの土で作ったというお茶碗も見せていただきました(メイドインシンガポールに触れられてうれしいわん吉)。

ちょっとピンボケ気味ですが、中の黒い点々が亜鉛で、シンガポールの土の特徴なのだとか。

ほんのちょっとの時間でしたが、楽しいトークと学びでした。Abrahamさん、いろいろ教えていただいてありがとうございました!





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