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介護ストーリーは突然に

「おっかあがボケてしまった。ストーブの点け方がわからなくなってしまった」
今年の1月、実家で一人暮らしをしている義母の連絡を受けた義姉から電話が来た。
85歳とはいえ、車の運転をし、義父が亡くなってから始めたグランドゴルフに夢中で週に2〜3回出かけ、地元の婦人団体の一員として介護施設を慰問したり、家の周囲の畑を耕す元気な義母。
義姉も夫も「とうとうボケてしまった!施設を探さなきゃ!」慌てる慌てる。
ちょっと待って。お義母さん、今まで元気だったから介護認定も無いし、いきなり施設ったって入れるとこそんな無いし、あってもめっちゃ高いよ。まずは本当にボケちゃったのか病院で診てもらおうよ、と夫に話し、青森市内の脳神経外科に問い合わせたところ、予約無しでも診てくれる病院に連れて行くことになった。
翌日夫と共に実家に迎えに行き、義母の話をよくよく聞いてみると、前日、百歳体操(町でやっているフレイル予防体操みたいなやつ)に行ったらものすごく疲れてぐっすり寝てしまい、いつもなら目覚まし時計無くても5時に起きるのに、日が高くなってから目覚め、ストーブを点けようと思ったら点け方が分からなかったとのこと(ボタンひとつ押すだけなのに)。それでパニクってしまったらしい。
「寝ぼけてたんじゃない?そういうことあるよねー」と、義母を励ますと同時に、ボケられたら困るよー、ボケてないよね、と自分達に言い聞かせるように夫と私は繰り返した。
迎えに行った翌日夫は出勤、私が脳神経外科に付き添った。診察室に入ると「あらら、よっちゃよっちゃしてるなぁ。杖使ってないんだが?」開口一番医師に言われる。
「ストーブの点け方が分からなくなった?それは相当認知症進んでいるよ」
あちゃー!寝ぼけてた説を一蹴される。MRIやら尿検査、血液検査を指示される。
尿検査。コップに取るのは問題なく義母自身やれるんだけど、検査室まで持っていかなきゃいけない。よっちゃよっちゃした足取りだとこぼしそう。ということで嫁はおしっこを運ぶ。
MRI。入れ歯もダメなんで入れ歯を外させ、嫁がティッシュで受け止める。化粧もダメと言われて、化粧なんてしていないだろうと思ったらファンデーション塗っていて驚き、落とさせる。ついでにネックレスもしてて、なんで病院に化粧とかネックレスしてんねん、と心でつっこみながら外させる。
諸検査が終わり再診。脳の萎縮が見られ、初期の認知症であると告げられる。そして脳梗塞の後もたくさんあるとのこと。本人気がつかなかったけれど、あだっていたのかも(脳卒中になっていたのかも)。
さてこれからどうするか。認知症が進まないように薬を処方していきましょう、ということで、薬の調整をしながら様子を見ることになり、次の受診は2週間後に。

なんかいきなりそんなことになり、1月からいろんなことがあって、結構大変なんだけれど。でも義母の介護に関する話を周囲の人に話すと、みんな笑うんだよね。まぁ私が面白おかしく喋っているんだけれど笑
面白おかしく喋れるっていうことは余裕があるのかなと思う。でもこの先もっと大変になるのは間違い無いんで、笑って喋れるうちにいろんなことをちゃんと言葉にして残したいなと思った。
そういえばnoteってアカウント登録しただけで使っていないなと思い出し、今日初めて書いてみた。今日書いた内容からまたかなりいろんなことがあったから、追々書き連ねてみようかなと思う。

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