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夏・祇園祭に〝ボランティア〟で参加した話


祇園祭。

言わずと知れた京都の、いや日本を代表するお祭り。

その祇園祭に今回、〝ボランティア〟として、〝ボランティアリーダー〟として参加した話をここに思い出として記す。


祇園祭のボランティアって

祇園祭の参加の仕方は、お祭りに行く以外にもたくさんの参加の方法があって、そのうちの一つが私が今回経験した”ボランティア”。

私がしたのは、祇園祭ゴミゼロ大作戦と言って、リユース食器の回収やゴミの分別回収を行う、今年で10年目の活動だ。
(ちなみにこの動きは世界初の取り組みで、今では様々なところで取り入れられている)


今回は当日参加のボランティアではなく、1カ月半前くらいから研修のある”ボランティアリーダー”としての参加だった。

(↑祇園祭ごみゼロについて)



今年は3連休にお祭りが当たるという完璧すぎる日程と、コロナ禍の規制がかなり緩和されてコロナ前に近い形での開催だったため、開催前から例年以上の来客が予想されていた。

正直、研修も積んだけど私につとまるのか。と不安な部分も多く、前日はお腹が痛くなった。(結構ガチ)

7/15(活動1日目)

何度かの研修を共にしたボランティアリーダー(100人くらい)が一堂に会した直前のミーティング。

当日参加のボランティアさんの確認や、日程の確認。
いくら話を詰めても永遠に不安が何故か残る時間。
そしてそこで配られるトランシーバー。


『ついに始まる。』(←コントが始まるみたいに言うな)
と感じて会議室を出た。




私の担当するエリアに到達して思ったこと、


『アッツ。』

毎年あいにくの天気の日があるから雨合羽の用意は必須って言ってたの誰だよ、と逆ギレしそうなくらいの晴天だった。
(ちなみに次の日の1滴も雨降らなかった。)

18時から始まる歩行者天国までの時間はまだ落ち着いていたが、火が陰ってくる途端に人が増えて歩いても歩いても前に進まない人だかりが各所にできていた。

歩行者天国、暑さで地獄。



太陽の元気がなくなると共に、京都のまちと人々のボルテージとバイブスは上がりまくっていったのだ。

中には救急車搬送や乱闘などの事件もあったが、とんでもなく大きな事故はなく、1日目を終えることができた。
私のエリアでも特に大きな事件は起きなくてほっとしたし、何より同じエリアで活動をしていた他のリーダーにたくさん助けられて、1日目の時点で感謝の気持ちでいっぱいだった。




活動終了の24時を若干オーバーして、私を含め終電がない人や遠くに住んでいる人は宿泊施設に向かった、最終的に寝たのは深夜3時頃だった気がする。

疲労は確かにあったけど、アドレナリンのおかげなのかそこまできつくなかった。


7/16(活動2日目)

7時に起きた。
クーラーの効いた部屋を出た瞬間に、昨日より暑いことを秒で感じた。

8時に宿泊施設を出て、一緒に宿泊した子たちとコインランドリーに行って終わるまでの間に近くのなか卯で朝ご飯。

今までで一番おいしい親子丼だった。笑

初めて親子丼食べる人並のリアクションな私


そして前日同様に直前ミーティングを終えて担当エリアへ。
一日経験したこともあって、初日ほどの緊張はなかった。

三連休の中日という事もあってお昼からかなり多くの来客だった。
阪急が人身事故で止まったり、小さめのハプニングが何個かあってイレギュラーな対応もあったけどなんとかやり遂げた。
本当に同じエリアのリーダーの協力のおかげ。感謝しかない。

2日間、トランシーバーを両耳につけていたから取っても幻聴が聞こえる
お客さんに渡されたゴミ。燃えないごみ渡さんといてくれ、笑
担当エリアの集積所の一部、なんかエモい
違うエリアのリーダーと遅めの晩御飯。きゅうり。



そして前日同様宿泊施設で寝泊まり。
バックとトランシーバーを2つかけてた左肩はバキバキに凝り固まって、腰も激痛。

まじで自分よくやった、おつかれ。
そして他のリーダーもありがとう、おつかれ。
と思ってたら寝てた。

7/17(海の日なのに大学へ)

見出し通り、海の日なのに大学に行った。笑

宿泊施設から出て四条に着いた途端に見れた


連日のボランティアで足腰バキバキ(2日で6万歩、歩きすぎ。)の中、荷物そのままで講義を2つ受けた。

そして、そのうちの授業の1つがなんと、、、



ゴルフ⛳️



ほぼ拷問。


同じ授業をとっている友人にこのストーリーをあげられるほどの大荷物で学校に行った自分偉すぎるだろ。

そしてこの日、数日ぶりに帰宅して、溜まった洗濯をしてシャワーを浴びた後、仮眠で17時ごろにベッドに倒れたまま翌日の朝まで一度も起きなかった。

ボランティアをおえて


正直大変だった。

そして

正直参加して本当に良かった。

夏の始まりを祇園祭の〝ボランティア〟で飾った2023夏は一味違ったものになりそうな気がする。


なんとなく『やってみよっかな〜』のノリで応募した今回のボランティアだけど、得られたものはとても多い。

それは経験だけではない。

そこでしか出会えなかったであろう人。
そこでしか得られなかったであろう気持ち。

そのほかにも、言葉にできない言葉以上のものが沢山ある。




それと同時にボランティアという立ち位置や、ボランティアをする人の扱いに対しての問題も多く感じた。

以前書いた記事の無償≠無傷のように、
無償でここまでするのか?ということや
無傷では済まないこともボランティアの活動であることなど、かなり難しくグレーだなと感じた。


だが、わたしは今回を終えてこう思った。

無償≠無傷≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪価値

だと。

これを感じることができたのも、あの時の自分の思い切りのある行動のおかげ。
やってみないとなんでもわからない。

あの時のわたし、ありがとう。
いい夏、はじまったよ。

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