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(仮)見えない敵と生きる。ー東京編ー

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出産、育休は個人レベルの非日常の生活でしたが、地球レベルの非日常生活が始りました。東京での暮らし、実家に居候するための隔離生活、実家での生活。その最中の出来事やわたしの感じたこと… もっと読む
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実家暮らしの夫が言い放った衝撃の一言

実家暮らしの夫が言い放った衝撃の一言

夫が転職し、新たな職場での仕事が1ヶ月ほど経過した頃、毎日子どもを寝かしつけてから夫婦で観る夜のニュースで、見えない敵が確実に自分たちに近づいてきていること、もういつ感染してもおかしくないんだろうな、という危機感を募らせていた。

わたし達はこの脅威から逃れるために<わたしと子供だけ実家に一時的に居候する>という計画を立てていた。そして、ただこのまま実家に行っては、この脅威を田舎に持ち込むかもしれ

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<東京編>夫の運転手をやって見えてきた育児と風景

<東京編>夫の運転手をやって見えてきた育児と風景

実際に始まってみると、生活リズムは大きく変わった。
車で出勤するとなると、夫は8:00頃に家を出なければならない。会社に到着してから、帰宅まではわたしの運転なのでわたしも同時に出ることになる。そうすると、子どもも出る準備をしなければならない。といっても、まだ11ヶ月の子は寝ていたら起こして、オムツを替えるくらいだ。寝ているところを起こすのが可哀想なのだけれど。

夫も、今までは起きて適当にGパンを

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<東京編>じわじわと迫りくる恐怖と

<東京編>じわじわと迫りくる恐怖と

2月の終わり。

わたし達は夜のニュースを見るたびに、このまま東京での生活を続けていて良いのか話し合っていた。

わたしの実家のある地域がまだ、感染者数が少ない為、せめてわたしと子供だけでも東京を離れたほうが良いのではないか。夫もわたしもその考えは常に、早い段階から頭にあった。

しかし、なかなか実行に移せずに、東京に居続けていた。

ちょうど、夫の転職のタイミングが重なっていて、3月から新しい職

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