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◎小満・しょうまん「5月21日〜6月5日頃」《二十四節気》

「小満(しょうまん)」。

この間に、
陽射しはつよくなり、
緑はたくましくなり。

天地が少しずつ
満ちてゆく時でしたね。



さて、
今回も「小満」

二十四節気をさらに3つに分けた
「七十二候(しちじゅうにこう)」
「和菓子」とともにふりかえりたいと思います。

始まりは、
《蚕起食桑・かいこおきてくわをはむ》
小満の初候
「5月21日~5月25日頃」

蚕(かいこ)が
桑の葉を盛んに食べ

すくすくと成長する頃。

この時のお菓子としてご紹介したのは
「とらや」さんの

『新茶の雫(しんちゃのしずく)』でした。

新茶の恵の詰まった羊羹は
茶摘の季節ならではですね。


続いて、
《紅花栄・べにばなさかう》
小満の次候
「5月26日~5月30日頃」

染料となる「紅花」。

その鮮やかな黄色のお花が
咲き誇る頃です。

お花の色はしだいに濃い紅へと
変化していくそう。

この時のお菓子として
ご紹介したのは

『葛桜(くずざくら)』でした。

こちらは「仙太郎」さんのもの。

桜葉の塩気と
葛の涼やかさが
この季節にぴったりで。




締めくくりは、
《麦秋至・むぎのときいたる》
小満の末候
「5月31日~6月5日頃」

麦にとっての
「実りの秋」。

麦が黄金色に輝くこの時は
麦秋(ばくしゅう)とも呼ばれます。

こちらの七十二候に合わせご紹介したのは
『葛焼(くずやき)』でした。

「とらや」さんのものです。

葛、餡、お砂糖からなる
シンプルなお菓子でありながら
とても味わい深くて。



新緑まぶしい季節から
雨の時までを含んだ

「小満(しょうまん)」


続く
「芒種(ぼうしゅ)」では
本格的な梅雨に入るようです。

恵の雨に美しく濡れる
紫陽花、花菖蒲が
みられる季節となるでしょうか。




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