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自費出版のつもりが、出版社からの発行に

『きみがつくる きみがみつける 社会のトリセツ』著者の舟之川聖子です。
私たちと同じようにクラウドファンディングで出版に挑戦する人や、出版関係のお仕事の方から、「自費出版のつもりが、出版社からの発行になった」経緯を質問されることがときどきあります。

以前、三恵社さんのホームページに掲載するために書いた文章が参考になるかと思いますので、こちらにも許可を得て掲載します。
https://www.sankeisha.com/

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自費出版のつもりが、思いがけず出版社からの刊行に。
本を出したことで自信がつきました。
舟之川聖子

 私が仲間と共著で『きみがつくる きみがみつける 社会のトリセツ』を出そうと思い立ったとき、自費出版で出すことしか頭にありませんでした。なぜなら、無名の私たちが出版社に企画を持ち込んでもおそらく無理だろうし、万が一企画が通ったとしても、「出版社の意向」がきっとあって、自分たちが望むものにはならないだろうと思ったからです。

 初めて出す本だからこそ、やりたいようにやりたい、自分たちが作りたい本を作りたい。自費出版の場合は一般の流通にはのらないけれども、ISBNを取得して、草の根で営業をすればなんとかなるのでは……。
 今思えば、よくそんな無謀なことを考えたものです。
 しかしともかくやるしかない! と自分たちで構成を考え、タイトルを決め、本作りの経験のある友人たちに編集や校正やデザインを依頼し、制作費をクラウドファンディングで調達しました。

 三恵社さんからご連絡をいただいたのは、このクラウドファンディングに挑戦していた時期でした。「三恵社の本」として刊行することで全国に流通する本になる、電子書籍版も刊行できるなど、なんの当てもなかった私たちにとっては夢のようなお申し出でした。
 このことに励まされてラストスパートがかかり、無事にクラウドファンディングの目標金額を達成しました。

 三恵社さんでは、私たちの編集方針やデザイン、原稿など基本的に全て受け入れていただき、丁寧にチェックした上で、最終的に本として最高の仕上がりになるよう提案していただけたので、安心して出版、販売をお任せすることができました。

 初版のうち約半分はクラウドファンディングのリターンとして支援者の方々にお送りし、残りは一般向けに販売しました。
 発売からなんと半年で重版がかかり、当初想定していたよりずっと多くの方に読まれる本になりました。家庭の本棚、図書館、地域のコミュニティスペースやカフェなど、さまざまな場所に私たちの本が置かれています。自費出版だったらとてもここまでの広がりはなかったでしょう。三恵社さんには心から感謝しています。

 本を出してよかったことは、自分が人生で大切にしてきたことが何なのかを考え抜けたことです。書くことは自分をさらけだすことであり、責任を引き受けることでもあるので、しんどいときもありましたが、本の形になり、読者から感想をもらったときに報われました。
 また、これから何をして、どう生きていきたいのかも明確になりました。それが伝わったのでしょうか、周りの人たちとの関係性が変わったり、今まで「遠い」と感じていた人との間につながりが生まれたりしています。

 自著があることで、自信を持って仕事に取り組めるようにもなりました。次の本の構想もどんどん湧いています。おそらく後年振り返って、「あのとき本を出したことが本当に大きかったな」と何度も思うことでしょう。

 三恵社さん、大変お世話になりました。ありがとうございました。


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