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0-3 Active Project Managementとは|Active Project Management 超実践トレーニング ガイド

management studioの吉見です。
中上級の実務者が現場で活用できるプロジェクトマネジメントスキルのトレーニングを、e-ラーニング・セミナー・アドバイザリーでご提供しています。トレーニングで使用している「Active Project Management 超実践トレーニング」のガイドから、コンテンツの解説部分をセクションごとにご紹介するシリーズ。
今回は「CHAPTER 0 Principle 原論」から「セクション3 Active Project Managementとは」についてです。


009 正解のない仕事に積極的に関わり価値を実現する

プロジェクトマネジメントには切り口によって様々な考え方があります。例えばアプローチ(進め方の形式)ではウォーターフォールとアジャイル、スタイル(関わる方法)では指揮型と支援型などです。これらはプロジェクトの状況に合わせて最適なものを選択し組み合わせる必要があり、どれが正しい、高度、最新ということはありません。一方で、スタンス(関わる姿勢)からは差が生まれるとmanagement studioは考えています。問題が起きないように進めエラーを回避することを目的とするものと、価値を上げるために積極的にプロジェクトをつくろうというものです。心持ちだけでなく様々な判断や具体的なアクションに影響し、最終的な成果の違いにつながると考えています。

010 Activeなプロジェクトマネジメントの特徴

守りに入ると失点する、というのはスポーツではセオリーです。プロジェクトマネジメントも同じで、問題を避ける姿勢で関わると難易度が上がります。受身では予測していなかった状況や変化に対して後手での対処が必要になるからです。後手で間違いなく対処するには瞬発的に正確な対応がを求められるので、かなりの経験、テクニック、判断力が必要になります。自信のあるベテランPMでない限り、プロジェクトに対して受身になるのは避けた方がむしろ無難です。また、受身では目標がエラー回避になってしまうので現状の可能性以上のチャレンジがしにくくなります。問題を避けるマネジメントと価値を上げるマネジメントは考え方も手法も違うことを理解する必要があります。

011 Activeは安定性、効率性を上げる

Activeは、無鉄砲に進めるという意味ではありません。積極的に関わることでインテリジェンスの高いプロジェクト運営と、その結果価値の高い成果を実現することをを目指しています。比較すると、Passive(受け身)な運営は必要最低限で一見、労力が少ないイメージですが、これは「基本的にうまくいくだろう」という希望に基づいています。問題が起こらないプロジェクトは無いので、実際はその都度、瞬発的に適切な対応をしなければならなく非常に高いレベルのマネジメントスキルが必要になります。Activeは自ら組み立てるため事前の想定があり、想定が外れても軌道修正で対応できます。「攻め」は最大の防御。安定性が高まり、その結果無駄な対応が減るため効率性も上がります。

あとがき

今回はトレーニングのコアとなるActiveなプロジェクトマネジメントの考え方についての解説でした。私自身、実際のプロジェクトにおいて一昔前と比べても、受け身でプロジェクトを成功させるのは難しくなっているのを実感しています。プロジェクトマネジメントのあり方も変わってきているのではないでしょうか。

次回は「セクション4 Active Project Managementの注意書き」についてご紹介します。Activeであるためのポイントをより具体的にご紹介しますので、ぜひご覧ください。また、トレーニングにご関心をお持ちいただけましたら、お気軽にお問い合わせいただけますと幸いです。

吉見周平
management studio contact@mgt-st.com
HP https://www.mgmt-studio.com
X(twitter) https://twitter.com/management_st_

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