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知ってほしい。「本当のプロジェクト」をマネジメントするスキルが必要な理由。

management studioの吉見です。
いきなりですが、そもそも、なぜ「本当の意味でのプロジェクトマネジメントのスキルアップが必要だ!」と主張し活動しているかについてです。

目的にあったプロセスをつくらないと求める成果、価値を実現できない

仕事には目的があり、目的に合った何らかの成果が必要です。成果が生み出す価値が高いほど生産性は上がり、成果が実現できなければ生産性以前の問題となります。成果は目的からスタートするプロセスを通して実現されます。最適なプロセスから、目的に合った価値実現の高い成果が生まれます。
当たり前の話ですが、これを明確に意識して仕事をしているかというと必ずしもそうではありません。目的が分からず成果もはっきりしないので場当たり的に何となく進めるから非効率で生産性が低くなる。目的と成果に合ったプロセスを意識しなければ生産性は上がりません。

生産性を上げるためには「当たり前」のやり方を変えることが必要

日本の1人当たり労働生産性(就業者が生み出す付加価値)は1990年代から下降し続け、現在はOECD加盟38ヶ国中29位(2021年)と1970年以降で最も低い水準となっています。普段当たり前のこととしてやっている仕事のやり方は、世界の当たり前とは異なる生産性が低いやり方になっています。これから少子化によって労働人口が減り、働き方改革で労働時間の総量が減るという状況で、また何よりも今よりいい仕事をするために、生産性を上げることが日本にとっても各業界、企業、個人にとっても重要な課題になります。

本当の意味でのプロジェクトとマネジメントが必要になっている

成果と価値の実現としてプロジェクトという手法があります。プロジェクトは非定型業務という形式で、マニュアルが無く、定型業務(ルーティンワーク)とは異なる性質があります。これまでプロジェクトと呼ばれる仕事の多くは、定型業務のように過去の事例や方法をアレンジしつつ何かあればマンパワーや時間を投入して場当たり的に乗り切り、トラブルが多発したり労力がかかりながらも何とかしていました。社会が複雑、不確実になった今、その方法では通用しなくなり多くトラブルや混乱が起きています。本当の意味でのプロジェクトにやり方を変える必要があります。

プロジェクトはそもそも難易度が高いと理解し、専門スキルで対策が必要

そもそもプロジェクトは、業界を問わず成功率が低く、同じような問題を繰り返し起こす難易度が高い仕事です。例えば、建築プロジェクトでは建物が完成しないことはほとんどありませんが、一方で本当に望んだものなのか、関係者がいいと思っているものなのか、利益を確保できたか、疲弊するような事態は起きていないか、という視点で見ると必ずしも「成功した」と言えるプロジェクトばかりではないのが実態です。難易度の高いプロジェクトを成功させるためには、専門性とは異なるスキルが必要なのです。

悩みの本質はプロジェクトマネジメントのスキル不足

いい仕事、価値ある仕事をしたいと思っているのにトラブルが起きてそれと反対の仕事になってしまう。効率が悪い、生産性が低い、モチベーションや活力が低下する、というトラブルの根本には「計画性が無く場当たり的なプロジェクト運営になるので集中して前向きに仕事に取り組むことができていない」という問題があります。この問題は、知る機会がない、身に付ける方法が分からない、教えることができない、という立場や役職を超える同じ悩みから発生しています。プロジェクトを成功させるスキルを形式知にすること、伝えることが組織として足りていません。

プロジェクトにインテリジェンスを

プロジェクトは、人間の「まだ無いものを実現しよう」という創造的な想いに基づく「ワクワクする仕事」です。古くはピラミッドや万里の長城もプロジェクトにより実現されました。VUCA時代の今、価値実現の手段として改めて注目されています。しかし、実際のプロジェクトは必ずしも創造的ではありません。合理性や客観性を失った生産性の低いプロジェクトはむしろ普通です。予算超過、工程遅延、トラブル、ミス、エラー、炎上、ストレス…「モヤモヤする仕事」の代名詞になることもあります。プロジェクトマネジメントには様々なテクニックや手法がありますが、芯となる問いは実はシンプル。「何のために、どんなものを、どのくらいのお金と時間をかけて、どうやってつくるか?」この問いに解を見つけ出すにはプロジェクトに対する理解と思考、つまりプロジェクトの知性(インテリジェンス)が必要です。

「創造性と知性が結びついたプロジェクト」を通じて価値につながる成果を実現する、そのために「本当の意味でのプロジェクトマネジメントのスキルアップ」が必要です。

知識と実践

現場で実践するためのプロジェクトマネジメントのスキルを継続的に上げるには「プロジェクトマネジメントを実践することでプロジェクトが安定する、安定しているからより良くするためのアクションが取れる、プロジェクトが最適な状態になるから次に何をするか考えられる」という好循環をつくりOJT(On Job Training)でスキルを身に付ける必要があります。現在、スキルを上げたい、上げるしくみをつくりたい、そして世の中に価値実現したい、とお考えの方に役立つようなガイドを作成しています。やりがいと意義のある「ワクワクする仕事」を増やしたいですね!

management studio
吉見周平
HP https://www.mgmt-studio.com
X(twitter) https://twitter.com/management_st_

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