寿命

「いきなりそこにいる人たちの胸のところに不思議なものが見えたのです。薄く光っているような、霧のかたまりというか、雲のかたまりのような円柱形のものがあります。全員、同じものを胸の部分につけていて、胸から前方へと伸びています。
<中略>
しばらくじーっと観察していて、その正体がわかりました。寿命なのです。  子どもはほぼ長い子ばかりですが、中には短い子がいます。長さを比較して考えるに、短いその子は30歳くらいであちらの世界に帰るようです。」
「死んだらどうなるの?」桜井識子著より

生きている、生きていた長さで幸せかどうかなんて計ったって意味ない。この世を中心にした価値観だ。

世の中には、亡くなりそうな方がわかる人がいる。
わかったからと言って、それを伸ばしても仕方がない。
人それぞれが、この世に何をしにきたのかを、考えて生きることが大事だ。
早く亡くなる人は、残された人になんらかの思いを生じさせる。思いが生じた人は、その思いをどのようにするかが大事なんだ。
その思いを他者にぶつけてもなんの意味もなさない。

図書館司書のにんにんさんが、玄侑宗久さんの「死んだらどうなるの?」のことを書いておられたので、玄侑宗久さんそんな本書いてたのかと思った。

いろいろ調べてみた。死について書いてある本は山ほどあるんだな。死について研究している僕としては、いろんな方が言ってる死についてまとめてみてもいいかと思った。

その流れで出てきたのが、冒頭の本です。

なるほど、寿命はそういうふうに見える人もあるんだなあと、驚いた。


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