前回の記事を置いておきますので、読んでおいてくださいね。

　　こんばんは。今日も建国に励みましょう！

　　前回は、エリサルディアに住む４つの民族集団を決めたね。

　　エリサルディアにはイギリス系、スペイン系、日系、先住民が住んでい
　　て、イギリス系が最も大きな力を持っているんですよね？

　　その通り。

　　今回は、日系エリサルディア人について考えていきたいんだ。

　　日系エリサルディア人は、エリサルディアにおける少数民族ですね。

　　そういえば、あなたは前回、自分のことを「日系エリサルディア人」で
　　あると言ってましたよね。

　　そう。俺は日系エリサルディア人なんだよ。

　　架空世界で俺は日系エリサルディア人として生きていくことにするよ。

　　そうなんですか。

　　あ、分かりましたよ。あなたは少数民族として国家や多数派の民族と戦
　　いたいんですね?己の民族のために身を賭して戦いたいんですね？

　　なんで分かったの！？

　　あなたが「被支配者層である少数民族が、支配者層である多数派民族に
　　反旗を翻して独立を勝ち取る」というストーリーがかなり好きだという
　　ことくらい知ってますよ。

　　見事に俺の癖(へき)が見破られている‥‥

　　ということはエリサルディアの今後の展開もバレてるってことじゃん！

　　そういうことになりますね。

　　‥‥まぁ、今後の展開については知らなかったことにしておきます。そ
　　のときになったらしっかりと新鮮なリアクションをとりますので。

　　そこんとこよろしくお願いします。

　　えーと、私はどうしましょう。

　　‥‥私も日系エリサルディア人にした方が良さそうですね。

　　現実世界の私は日本人なので、日系人という設定の方が演じやすいで
　　す。

　　たしかに、現実世界の俺らは日本人だから、日系人という設定は馴染み
　　やすいものだね。

　　ところで、前から気になってたんですけど、日本人はいつどのようにエ
　　リサルディアにたどり着いたんですか？

　　実は、そのことに関して一つの案を考えてきたんだ。

　　聞かせてください。

　　1185年、壇ノ浦の戦いで源氏に敗北した平家は日本各地に逃げた。平家
　　一族である平惟安(たいらのこれやす)とその家臣たちは、海路で九州方
　　面へと敗走していたときに暴風雨に遭い、乗っていた船が転覆し荒れた
　　海へと投げ出された。

　　しかし維安たちは中国(宋)の大商人の船に助けられ、中国に渡った。中
　　国で惟安たちは、その大商人の下で港湾や鉱山で長期間の奴隷労働を強
　　いられ、結果的に10年以上も中国で奴隷として過ごした。

　　そんなある日、惟安たちは、中国に来ていたスペインの探検家クルス・
　　エリサルデに売られ、依然として奴隷身分ではあるが彼の探検隊(エリサ
　　ルデ隊)のメンバーとなった。惟安たちは多くの時間を船上かエリサルデ　
　　の本拠地であるスペインのサラマンカで過ごした。

　　1206年、エリサルデ隊は苦難の航海の末についに新天地に到達した。そ
　　してその新天地を、クルス・エリサルデ隊長の名から「エリサルディ
　　ア」と名付けた。

　　す、すごいですね。さすがの空想力ですね。

　　「壇ノ浦の戦い」が登場するとは思いませんでしたし、「エリサルディ
　　ア」という名の由来になったクルス・エリサルデが登場するとも思いま
　　せんでした。

　　さすがの空想力でしょ？

　　日系エリサルディア人は実は平家の末裔ということになるんだ！

　　でも、エリサルデ隊がエリサルディアに到達したのは1206年なんです
　　か？

　　以前、エリサルディアは大航海時代に発見されたと言ってましたよね？
　　1206年はちょっと早いんじゃないんですか？

　　えーとね、その点は変更することにしたんだ。

　　どうしても「壇ノ浦の戦い」(1185年)を登場させたかったんだよ。

　　だから、時系列的に辻褄が合うように、1200年代初頭にエリサルディア
　　が発見されたということにしたんですね。

　　あと、もう一つ質問なんですけど、平惟安って実在の人物なんですか？

　　いや、俺が作った架空の人物だよ。

　　「平惟安」って平安時代・鎌倉時代にいそうな名前ですね。

　　良いネーミングだと思います。

　　平安時代から鎌倉時代にかけてに実在していた人物の名前を一通り見
　　て、名前に使われている漢字を抽出してみたんだよ。

　　なるほど。

　　‥‥思ったんですけど、平惟安たちが発見者クルス・エリサルデと共に
　　エリサルディアにやって来たということは、その末裔である私たち日系
　　エリサルディア人の歴史って結構長いですよね。

　　そうだね。

　　平維安とエリサルデがエリサルディアにやって来てからのストーリーも
　　考えてあるから、後で披露するよ。

　　楽しみにしています。