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あの人も蜜柑を剥いたことがある|俳句雑記#02

「俳人、蜜柑剥きがち」とnote記事で見つけて、そんな気もしてふふふ。
身近ゆえに詠みたくなる、剥きたくなる、それが冬の季語「蜜柑」なのでしょうか。

正岡子規で「蜜柑」の句はあるかなぁと探してみました。

吾健にして十のみかんをくひつくす

10個みかんを食べるくらいボクは元気だよ、という句のようです。結核だった子規の気遣いを感じます。たくさん食べたことを誇らしげに伝えているのか、なんかかわいらしい。


子規に宛てたという夏目漱石の句もみつけました。

降り止んで蜜柑まだらに雪の舟

『草枕』の舞台となった熊本で詠んだ句だそうです。
お互いを鮮やかに魅せる雪とみかんのペアに、きゅん。
みかんの段々畑って見てみたい、石畳みの道を歩いてみたい、温泉にも入りたい、くまモンにも会ってみたい、熊本、いつか行ってみたいなぁと思いました。



椅子なり床なりにちんまり座らせ、文豪たちがみかんを剥く姿を想像して、同じ人間だぁと勝手にほっこり。結局私も蜜柑を剥く人になってました〜ふふふ。


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