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ひとりっ子。ストレス耐性低めの繊細さん。ほめパンサンドで図太くなる。

わが子は、ひとりっ子。私は、在宅ママ。なので、どうしても手を出しすぎてしまう。そんな我が子は、繊細さん。挑戦とか、ガッツとか、そういうことからは無縁で、なにかあるとすぐパニックになりがちだった。なので私は、「この子は世間の荒波にもまれたら、つぶれてまう。」と心配していた。ところが、最近ちょっとそこが変化してきた。そこで、なにがあったのだ?と、考えてみた。


変化は突然に

子供は、ダンスとバイオリンを習っている。そして、この3月に3つの発表会を控えている。

ダンスは10周年の節目の大きなリサイタル。バイオリンは、バイオリン教室の発表会と、学校で所属しているオーケストラの発表会。なので、子供は練習と発表会の準備におわれている。

そんな日々の中、子供はダンスの衣装を忘れたり、振り付けを間違えたり、失敗をするようになった。以前は、そんなことがあるたびに大泣きして、この世の終わりとばかりに、落ち込み、二度と同じ失敗をしないように、泣きながら確認、練習を繰り返していた。

ところが、最近のわが子は、

「 That's OK, it happens. No worries. みんな失敗はするもんね。しょうがない」

と、ながせるようになったのだ。

おどろき!

つい先日は、今週末にせまったバイオリン教室の発表会の課題曲がまだまったく仕上がっていないので、大丈夫なのか聞いたら、

「だいじょうぶ~。なんとかなる~。」

おい、同じ人間か?なにがあった?つーか、本当に大丈夫なのか??

私の心の声が一斉に大合唱をはじめたが、なにも言わなかった。なぜなら、私が、不安の言葉をもらしても、一つもいいことはないからだ。

こどもの心には、きっと親の言葉をエコーして響かせる、拡張機のようなものが付いてるんだと思う。

親がついポロリともらす、不安や不満の言葉は、こどもの心には10倍くらいの大きさで響いてしまうのだ。少なくとも、繊細さんのわが子にはそうだった。

そして、同時に親のほめ言葉も、10倍以上大きく響く。これは、こどもの笑顔を見れば確信できる。誉め言葉に関しては、きっと繊細さんもそうじゃない子もみんな一緒だとおもう。

だから、最近は私の心配を伝えるより、こどものいいところを伝えるようにしている。ほめて伸ばすのプレティーン版

ほめて伸ばすのプレティーン版って?

小さいときは、何をしても賛辞の嵐だった。「ごはん食べてえらいね」「トイレいけたのすごいね」「お話上手。天才!」

ところが、大きくなってくると、「お箸の持ち方をなおそう。」「トイレットペーパーは入れ替えようよ」「お話の主語はどこいった?(子供は直感ではなすので、よく主語抜き話をします)」

いつのまにか、何をしても直される日々。。しかし、赤ちゃんの時のように目につくことすべてをほめてたら、相手も気づく。これは、上っ面だけの賛辞だと。

そこで、プレティーン版のほめて伸ばそうは、もっとロジカルに行かねばならないのだと気が付いた。

「そこに気づけたことは、すごいね。」「昨日の練習の時より、ここが上手になってるね。」「あなたのお話、あなたの気持ちも入ってて、素晴らしい」とかとか。

親の聞く力と、ほめるところを見つけるクリエイティブさも必要になってくる。

そこに、ちょっと直してほしいところも加える。

「次からは、ここをきをつけてみようか」

ここで、私が気を付けているのが

1.こどもに注意をする会話の最初と最後は、できるだけほめ言葉にする。
2.他の子と比べることはしない。比べるのは、昨日までの子供自身。

ということ。いつもうまくいくわけではないが、できるだけ頑張っている。

アメリカの先生は、ほめ上手

このやり方がわが子に向いていると気が付いたのは、アメリカの先生のおかげだと思う。

今日は、こどものバイオリン教室だった。練習をあまりしていない子供の演奏は、はっきりいって ひどかった。しかもだ、今週末に発表会があるのだよ?これが、私が子供のころ通ってたピアノ教室だったら、空気が凍っていたはずだ。

しかし、先生は「ブラボー!」と拍手。

昔のスポ根昭和ママの私だったら、「おい!まじか?」と、先生に舌打ちしてたと思う。しかし、私は学んだ。アメリカ育ちの子供には昭和は通用しない。わが子は、踏まれて強くなる雑草ではない。温室育ちの胡蝶蘭だ。

なので、一緒に拍手。こどもは笑顔。かわいい。

そんなリラックスムードの中で、先生は次々と子供に修正をいれていく。
テンポよく、的確に、そして、合いの手は「すばらしい!」の誉め言葉。

レッスン最後の演奏は、明らかに音が違った。そして、子供もとても満足そうだ。

失敗より、うまくいったことにフォーカスをあてて、修正すべきところは、ただ淡々と伝えていく。しかも、アメリカの先生のほめ方が、素晴らしい。口先だけじゃない、笑顔と拍手で本気でほめてくれる。先生によっては、ハグとキスもついてくる。

きっと、まずほめられるから、子供がリラックスする。すると、子どもは次に来る修正を、耳をひらいて聞けるのだと思う。聞く準備ができるのだ。

この順序が大切なのだと、アメリカの先生から学んだ気がする。

繊細さんが図太くなったわけ・ほめ言葉サンドイッチ(ほめパンサンド)

失敗よりうまくいったことにフォーカスする先生に囲まれてるから、繊細さんで、石橋をたたいてたたき割るような性格だったわが子が、最近ちょっと図太くなってきたのだと思う。それは、きっと自分を信じる力がついてきたことだと思う。

私は、子育てはみんな一緒のやり方は通用しないと思っている。でも、このほめる→注意→ほめるという、「ほめ言葉サンドイッチ」は、万能選手ではないだろうか。きっと、こどもの性格や年齢によって、ほめパンの部分を薄くしたり厚くしたり、注意部分をスパイスつけたり、少なくしたりと、さじ加減は調節する必要があるかもしれないが、きっとどんな子にも使えるはずだ。それに、親子の信頼関係も良くなるおまけつきだ。すばらしい! 

んが、いつもできるわけじゃない。やっぱり、親の心の余裕が必要なんだもん。がんばろ!





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