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マンガ家ぐるぐる回り道

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著名マンガ家の自伝には需要があり、読んでみたいと思う人も多い。 だから書籍になるわけですが、無名のマンガ家の自伝は需要がないので決して書籍にはなりません。 プロとして活動している… もっと読む
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記事一覧

第1回/マンガとの出会い

マンガ家として本格的な活動を始めたのは40歳過ぎてから、しかもコロコロコミックという児童マンガ月刊誌ですから、やや異色なデビューだったように思います。

 私とマンガとの出会いは、私が小学3年生の頃(1960年前後)でした。。
今程マンガは市民権を持っておらず、またPTAが殊更に騒ぎ立てる程嫌われてもおらず、なんの害にもならない「子供のおもちゃ」といった程度のもので、少年サンデーやマガジンなどのマ

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第2回/中学生時代のマンガ活動

国産初のアニメ「鉄腕アトム」が放映されたのが私が中学1年の時ですから、はるか昔の話です。
「鉄腕アトム」に心酔していた中学1年の私は、動くアトムが見られるということで狂喜乱舞したのを覚えています。

中学になって、本格的にマンガを描きたいという思いは膨らんできました。
しかし、何をどうしていいのか皆目見当がつきません。
「マンガの描き方」に関する本など珍しい時代です。
唯一存在したであろうと思われ

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第6回/挫折

「マンガ少年」に「運び屋」が掲載されて、マンガ家になれるかもしれない!と俄然意欲が湧いてきた私は、次の作品作りに向けて行動を開始しました。
作品を描き上げては、編集長に見せに行ってました。
完成原稿を見てもらって、OKなら「預かり」になり、ダメならそのまま返却される。

第9回/営業活動があればこそ・・道は開ける

安いギャラでも収入になるのであればと、コロコロ編集部から依頼があれば直ぐに駆けつけました。
当時の私にとっては、収入を得て家族を養う事が先決だったからです。