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コマの繋がり方の基本とは?
たくさんのコマを繋げて、ストーリーを伝えるのがストーリーマンガ。
逆な言い方をすると、ストーリーマンガを伝えるための最小の単位が「コマ」という事になります。
その「コマ」に「何をどうやって描くのか?」によって、「読みやすいストーリーマンガ 」になるかどうかが決まります。
ところが、マンガ表現の基本が理解できていない人が描きがちな「コマの表現」と「コマの繋げ方」があります。
具体例を見ていただ
「フキダシ」表現の基本を知ってますか?
アニメや映画と違って、紙に描かれた(デジタルでも同様)ストーリーマンガは声を出すことができませません。
フキダシを描き、その中にセリフを書き込むことで人物がしゃべっている事を伝えます。
読者は「何を言っているのか」を「聞く」のではなく、フキダシ(セリフ)を「見て」知るわけです。
声を適切に伝えるために、フキダシの表現は工夫され進歩してきました。
フキダシの使い分けは、ストーリーマンガを分かりやすく
「コマ間(ま)」の重要性を知っていると「コマ表現に差がつく」ことを知っていますか?
■「コマ間」とは何か?「コマ間」というのは、「描く必要のない絵」を省略して、展開を読み手の想像力に委ねる「コマとコマの間の空間」です。
「どのあたり」を「どのように省略するか」がポイントになるのですが、その操作によってコマ展開に独自のテンポを生み出し、マンガの面白味を伝える事が可能になります。
具体例をみていただいて、解説を試みたいと思います。
この「コマ間」では、何が省略されているのか確
「コマ間(ま)」って何? 解説(その1)
4コママンガやストーリーマンガ、エッセイマンガ、企業PRマンガなど、マンガには様々なジャンルが存在しますが、これらに共通する「構造」は「コマを並べてストーリーを伝える」仕組みになっているという事です。
極端に言えば「コマで割られた絵がつながっているもの」が「マンガ」だとも言えます (注1)。
下の絵をご覧ください。
ワク線でコマとして囲まれていないものは「絵」でしかありません。
ストーリーマンガ「5W1H」って何?
「新しい作品を描く時には、今でも5W1H設定書を使わせてもらってます」と、プロとして活躍している教え子からメールをもらいました。
役に立っているようで、とてもうれしく思いました。
「5W1H」と言うのは、5つのWと1つのHということで、適切に内容を伝えるためには必要とされているものです。
5つのWとは、WHEN(いつ)・WHERE(どこで)・WHO(誰が)・WHAT(何を)・WHY(なぜ)であり
「なぜ原稿を完成できないのか?」という話。
私がマンガを描き始めたのは小学校6年生の時。
大きくなったらマンガ家になりたいと思っていました。
しかし最初からマンガなど描けるわけがありません。
で、何をしたかというと、当時大好きだった「鉄腕アトム」のキャラクターを使ってオリジナルストーリーのマンガをノートに描いたのです。
今でいうと「2次創作」ですね。
ところが、数ページ描いて未完のまま。
思いつきで数シーンを描くのが精一杯でした。
原因
「100文字でどういうマンガなのか伝える」
以前、フェーマスの直営教室で講師に来ていただいた少年マガジンの編集者が受講生に課した課題です。
簡単なようでかなり難しい。
事実、ちゃんとした100文字を書けた人はほとんどいませんでした。
自分のマンガを100文字で言い表わせる人は、自分の描きたいものが理解できている人です。
描こうとしているマンガの内容を、編集者に「面白そうだね」と言ってもらうために、100文字で具体的なイメージを伝えられるか
「ストーリーマンガ」(アナログ原稿版)基礎知識筆記試験
ストーリーマンガが分かりやすく面白く読めるのは、「セリフと絵でストーリーが描かれているから」という単純な理由ではありません。
分かりやすく見せるための「約束事」に則って表現されているからです。
約束事に関する知識チェックのための、本邦初の「ストーリーマンガ」基礎知識に関する筆記試験です。
全問正解が望ましいのですが、何問正解できるでしょうか?
これらすべての事を頭に入れておいていただくと、分か
「ストーリーマンガ」を描く為に必要な基礎知識
世の中にはたくさんの「マンガの描き方教則本」が出版されていますが、大部分が「絵」の描き方に関するものです。
描くために必要な道具や使い方、マンガを描くための工程などが書かれた従来からある教則本も多いです。
マンガを描き始めた初心者が「本当は知りたいマンガ表現に必要な基本知識」というものについて書かれた本って、実はほとんど存在しません。
その部分は「描き手のセンスや才能」としてみなされていたフシが
ストーリーマンガの描き方〜アイデアの出し方からシナリオ・ネーム・仕上げまで〜
「マンガの描き方」本には、「マンガを描き上げるまでの工程」というものが必ず書かれています。
ーーーーーーマンガを描く工程ーーーーーーーーー
アイデアを考える。
自由な発想で面白いアイデアを出そう。
↓
プロットを書く
アイデアを元にストーリを組み立てよう。
↓
ネームを描く。
まとまったストーリーを、絵にする作業です。
大雑把でいいので絵とセリフをコマの中に描き込んでいきましょう。
これをコマ割
かとう式マンガ表現トレーニング
マンガ表現をする上で必要になるのは、まず知識です。
学校の授業やマンガ教室などの講座では、基本的な知識を頭に入れてもらうことから始まります。
基本知識を講義すると、とりあえず「なるほど」と納得してもらうことができます。
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↓マンガ表現の基本知識は、こちらに詳しくマンガで描いてあります。ご参照ください。
●「マンガのマンガ/コ
プロ志望者は絶対に描いてはいけないマンガ。
専門学校でマンガの描き方を教えていると、思いもかけず学生から学ぶ事があります。
もちろん、学生が私に講義をしてくれるという意味ではありません。
「マンガを描けるのが当たり前になっている自分」には気付かないことを、学生の行動を通して「えっ?」と気付ける事があるということです。
専門学校には、すでにマンガを描いている「ガチ漫画家志望者」から、マンガなど描いたことがないという「マジ素人」まで様々な学生