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「月が綺麗ですね」※今宵の月は の女性バージョン 詩の朗読台本

太陽みたいに眩(まばゆ)く輝く月のもと、
あなたが呟くように
月が綺麗ですねと言うから
心の中でばーか、って呟(つぶや)いた。

(一息つく)

最初のデートの時、
歩幅がまだ合わなくて、
会話がまだたどたどしくて、
でもあなたはずっと、にこにことわらってるから
この恋を大切にして行こうと思った。

(一息つく)

1人でいた時、
私はずっとこのまま1人なのかもしれないと思ってた。
自由過ぎて、どう歩こうか悩んでた。
あなたと一緒になった時、
私はずっとこのままあなたとあなたと生きていたいと思った。
繋がりが出来て自由はなくなったかもしれないけど、孤独がなくなった。
2人が歩く道が地球のど真ん中歩いているみたいて、
月の光しかない、こんな夜道でも私には安心出来るの。

(一息つく)
(以下、セリフ)

女:ね、あのさ月並みなことで申し訳ないけどさ、
男:ん?
女:好きってたまにはちゃんと言ってよ?
男:えー…(ちょっとためる)す、
女:すー?(にやにや)
男:好き…っていうか!大好きです!
女:(思わず吹き出すように)っはは!

女:私も大好き。ずっとそばにいてね。

[完]

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