今日もまた映画館に行ってしまった。朝は起きれたが、全然働かずに映画館に行き、たこ焼きを口に放り込み火傷し、一度口から出してまた食べて、天才作家の妻を観た。面白かった。でも後ろの人が本をパラパラめくる音のようなものをずーっと出してて、あれは何だったんだろう？と思う。二日か三日くらい同じ服装なので誰にも会いたくなく、先日なんて、インスタのストーリーに映画のチケットの写真を得意気にポストしたらば後輩から「近くを通りました！」とのメッセージをもらい、少し焦る。ニアミスで会わなかった。これに私は安心した。後輩に会いたくないわけではない、人様に会えるような心持ちでなくまたそのような格好でもなければ、オマケで顎ニキビ(もとい顎吹き出物)もあり、瓶底メガネでリップも忘れたのでもう丸腰以下のカピカピに干からびた人である。この映画上映中の二時間であるが、どなたかから仕事の連絡があったら嫌だな、と思うも映画館を出てすぐにチェックしても特になく、それもまた虚しくも思う。そのままお気に入りの写真ギャラリーへ行き、これが本当に、良い体験だった。私以外客がおらず、細かくメモを取りながら観ることができた。後からそれを読むと、目の前に作品が現れたかと思うほど蘇る。ギャラリーのスタッフさんからお話を伺いながら復習、ああそれでこういう写真なのか！と新しい側面が見えてくる。学ぶことは立体感を感じることではないか。人それぞれ楽しみ方があり、私は今日はそういう風に写真を見た。楽しかった。遊んでいるのだけど、遊んでいるだけではない、何か学んでいるのだけど、遊んでいる。ずっとそうして暮らして行きたい。