10日間ほど伏せっていた。正確に言えば完全にダウンしたのは2日間で、他のおよそ8日間は具合が悪いながらも生活はしていた。毎年一度か二度は風邪をひくが、こんなにこじらせたのは久しぶりだった。完全にノックアウトの前日夜が非常に具合が悪く、2、3時間置きに咳き込んで洗面所に行き、というのを繰り返しかなり辛かった。夜間診療へ行きたかったが、疲れたことでなんとか眠り、どうにか朝を迎え病院で診てもらえた。インフルエンザではなかった。グッタリとなって椅子に座り、喉やら鼻やらを全部診てもらって、ほとんど出ない声で昨日までの症状を説明。症状の説明がやたらうまいと自分で思ってて、このときの明確な説明をいつか録音しておきたいと思うが、そんな余裕はない。いつもは綺麗な声なんでしょう？かわいそうに、とお医者さんに言われ、いや大したことないですよ、と返したら看護師さんとお医者さんにドッと笑ってもらえてうれしかった。なぜかそういうときの謎のサービス精神みたいのが自分でも意味がわからない。余裕はないのに。最低の体調の悪さで処方箋を貰いに行き返って無理やり何か食べて(何食べたか忘れた)薬を飲み、徐々に回復に至った。

次の日には喉の痛みは引いたけど、咳が酷くて腹筋は綺麗なシックスパックになり、背筋も筋肉痛。喉の風邪が流行ってるらしく、母も風邪をひいたらしい。電車に乗ると何人かゴホゴホしている人を見る。みんな辛そう、と思いつつ私は自分のことで頭いっぱいで他人の心配してる暇はない。帰ってゴホゴホ寝込み、ポカリが切れてまた買い出しに行く。この頃にはだいぶ治ってきたので買い物が少しだけ息抜きみたいになった。あまりにもつらくて、SNSでダラダラグチグチ具合悪いアピールしてたら友人たちが心配してくれて本当に嬉しかった。根本的にかまってちゃんなので、それだけでムフーン、ととっても満足してしまう。どうもありがとう。でも、もしこんなときに恋人がいたらな〜なんて思ってしまった。私の人間として最低なところは、自分の都合の悪いときに、都合よく誰かを使って自分が良い気分になろうというかなり自己中心的な考え方だ、とこのときはっきり思った。そういう時にしか他者を必要としない自分にウンザリ。普段、誰かをもっと大切にしたり、尊重したり、愛しく思えよな、と。

まあ、でも風邪くらい正直ひとりの力でどうにかなるもんだ。5日間、必ず毎食後飲むよう指示された薬を本当にきちんと守ったら治った。その間も仕事に行ったりして何人かと会っていたけど、友人との誘いも全て断り、社会から無理に断絶されて一人きりでもっと自分のことをよく考えろ、と誰かから言われてるように感じた。考えてると、どこか別の場所に行きたいこと、嫌なことはストレスになること、好きだと思ってたことの信ぴょう性、思い出がバラバラになって繋がっていることが明らかになった。悩みのほとんどは人間関係だと言うけれど、その根本の原因は自分自身のブレによるものだとも思う。誰かから影響を受けることはあっても、どうしてそれが影響を受けるかということを突き詰めたら、結局は自分のもとに戻ってきている。

ああ、あと生理前の免疫力下がってる時期だったから辛かったのかもと思った。生理による頭痛なのか風邪なのかよく分からず。寝ても頭が痛いし起きてると横になりたい。風邪ひいたあと生理まできてマジで無理、意味不明。お粥ずっと食べてた。あと蒟蒻ゼリー。ありがとう。頭痛もする。