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大切なもの

大昔からの言い伝えのような事実、お米のとぎ汁がお肌に良いということ、私はついこの間、身を以て知った。化粧水や乳液やクリーム、一通り持ってはいるものの、お風呂に入ってやっとドライヤーで髪を乾かしたら、それきりすぐに寝てしまう。面倒臭くて、結婚式とか、誰かと会うとか、明日特別なことがある時にしか使わない。本当は毎日やりたいけれど、どうしてもすぐに寝てしまう。

それで、その伝説のようなお米のとぎ汁、試しに使ってみたら、手にあったシミは消えるし、首に出来たイボも減って、肌が少し明るくなった。ほぼ毎日食べるものだし、お風呂に入る時に洗顔するから、こりゃいいやと思って、最近続いている。

それで、お米もほぼ毎日食べるようになったんだけど、お米って綺麗だね。自然な輝きを放つ。そりゃそうだ、お米を作るのものすごく大変だもん。私はその綺麗な水を、前はじゃぶじゃぶ捨ててたかと思うと、すごく勿体無いなかった、と今は思う。

東京の街も、少し散歩すると、見たこともない植物が実を付けていたり、名前も知らない花が咲いている。私は何秒か立ち止まってシャッターを切ってすぐに立ち去るけれど、それらは誰かに大切に、時間をかけて育てられている。写真を見ても、実際に見た時と同じ気持ち、またはそれよりももっと綺麗だと私は感じる。こういう瞬間のこと、切り取っているという言葉がバッチリはまる。

どういうわけか、関係を持ったものや人は、大切にするに限る。誰かや何かを大切にすることは、自分を磨いていくことにも繋がる。

というわけで、来週の友人の結婚式は、お米のとぎ汁に加えて、その他のスキンケアもきちんとやれば、いつもより少し、私は綺麗になるだろう。

自分を大切にすると、周りの大切なものが見えてくる。

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