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学校環境も問題ありだが、労働環境も深刻だ。人が育つ環境ではなかった話

前回の記事に続き、
労働環境を垣間見て感じたことを書きます。

新人を育てることは
「ヒトを育てる」ことを理解した人がすべきである。


専門的な技術やスキルに関することは
勿論、専門家でなければならないけれど、
それ以外の仕事に関する人は経験を積むことが基本となる。

その経験の積ませ方が重要。
「ヒトを育てる」ことが分かっている人が考えなければ
「ただなんでも経験させれば良い」
ってことで初心者に無茶ぶりしてしまう。

それは、スポーツをする時にとにかくうまくなるために
良く言われる
「考えるな!  身体で覚えろ!!!」ってな感じのことと似ている。

この方法でも良い時は
何度も同じことを繰り返し経験、体験することが出来る場合。

そうではない場合には、きちんと経験させるステップを考えなければ
初心者側がとても混乱する。


人と言うのは、まず、頭の中で大枠を理解します。
どんなふうにその業務が他の業務と関係しているか?
組織図しかり、誰に聞くべきか?、誰にお願いするべきか?も含め。

その後、行動し経験しながら、理解したことや記憶したことなどと結びつけ
しっかり定着した力になっていく。

その為にもできるだけ、
ストレスなくステップアップさせていく事が重要になる。

けれど、大抵の場合
単なる先輩が新人を教育することになる。

日常の決まったルーティーン的なことは特に。
「ヒトを育てる」ことがわからない人が新人教育に関わると
とんでもないことになる。

例を挙げてみることにしよう。

飲食店での新人(例えばアルバイト店員)に開店までの業務について教えるという設定の場合。




「店に来たら、①をして、次に②をして・・・」
という感じで説明をするだろうと思う。

もっと、簡単にマニュアルなんかも作っていて
「このマニュアル通りにしたら大丈夫です。」的な。

そして、テッパン
「まぁ、慣れたらできるようになるから 沢山経験して。」

これ、めっちゃ危険。

経験という名の「失敗」や「混乱」は
最悪の場合、崖から飛び降りさせられるみたいなことです。

絶対にそんな目にみんな合わないといけないの?

そうじゃないよね?
しなくても良い失敗はさせなくてもいいんじゃない?

打たれ強さもみんな違うんやから・・・💦
弱い人を基準に考えるべき

でも、大抵こんな感じなんですよ~
新人教育の現場は・・・。
研修受けてる人でもです。
管理者でもです。

初心者が学び、その学びを定着させるのに          最善のステップがある。


でも、そのステップを作ってあげられる人材が職場に居ないのだ。

教育する側の資質が問われることも平気でしているのに
教育する側が気づかずにいる。

指示の出し方
新人の状況を観て、学ばせるポイントを絞る(誰でもおんなじは無い)
配慮に欠けた言葉を使う(わかってない。とか、○○やってくれてたらよかったのに~とか。それは全て指示出す側の問題)

たとえ、キャリアが長くても
先輩であっても

「ヒトを育てる」ことに向いていない人は
絶対教育係にしてはいけない。


たとえ、管理者であっても社長でも・・・

初心者の新人たちは、毎日心臓がキュンとなる思いをして、
自己肯定感を下げている。

そんなことが続くと
辞めます。

私だってそんな職場イヤです。

教育係は「ことば」選んでください。
「時」と「場合」を考えて指導してください。
「配慮」を意識してください。


シンプルコミュニケーションのススメ<実践編>

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