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のぞきますか

「最後のお願いにまいりました~~~!!!」

選挙カーの声に聞き慣れてきたせいか、投票当日のひっそり感ったらねぇ…

普段、仕事場の窓も出入り口も開放しているので、屋外の音や匂いが通過しまくりでほとんどアウトドア。なので、候補者のがなりも聞こえ放題です。

かつてなら「お願いされてもな~」という気分でしたが、共感できるようになりました。

というのも、ようやく初著書が世に出る日が近づいてきたからです。

数ヶ月前、書き上げた頃は、知人に「今度、本が出るから立ち読みしてよ」などと軽く言っていましたが、よくよく考えると自費出版ではなく列記とした商業出版です。自分のことはさておき、出版社や関わる人たちのことを考えたら、やすやすと「立ち読みしてよ」なんて言えなくなってきました。

出版での「書く側」の立場は初めてなので勉強の連続です。

もしあなたも本を出すとなったら、想像していただけたらと思います。
「って、自分は無名だし」と思ったあなた。私も最初はそうでした。

実は日本で一日あたり出版される本は200冊あります。
本の数だけ著者さんがいるわけで、全員がすでに有名かというと…

そうです、ほとんど著者は無名です。実際、自分が読書する際、著者の知名度で選んでいません。タイトルを見て、興味関心あるものを読むだけです。自分の書棚に並んでいる数々の本。著者の顔が浮かぶのっておそらく5%もいないのではと感じます。

実際、何冊もベストセラーを出している著者さんからきいたのですが「著者の名前は関係ない」と言い切っていました。

それでも、ほんとかよ~って感じですが、実際、その著者さんは最新著書を出す際、名前を入れないで出そう考えました。しかし出版社から「名前は入れて下さい」と言われ、申し訳程度にちっちゃく入れたそうです。

「無名でも無問題」ということは、イメージしていただけたとして、「でも、書くことないし…」と、思ったあなた。今までの人生、全く同じ人生を歩んできた人は、この世に二人といません。全員オンリーワンです。その中には、必ず他人が知らない経験、知見が眠っています。

「でも、文才ないし…」という心配も御無用です。自分は一字一句、自ら書きましたが世の中にはブックライターという職業の人がいます。あなたがしゃべった内容を文章にしてくれます。俗にいうゴーストライターとは違い、話したことを「テキスト化」してくれる職業です。有名な文化人やタレントが頻繁に本を出していますが、ほとんどはこういった口述筆記方式をとっています。

今回、私の場合、12,3万文字を書いて、10万文字くらいまで削りました。どのくらいの分量かというと、いまお読みのこのブログが2000文字です。

仮に2000文字/日とすると、50日分くらいの分量です。見方を変えると、このペースで50日ブログを書き続けたら、まとめると一冊の本になるという具合です。

それでも「書くことないよ~」って思う人もいると思います。が、んなことないです。雑談していたら、出てきます。あなたの記憶の倉庫から、掘り出し物が出てきます。ホントです。自分では当たり前だと思うことが、他人には新鮮だったりします。

今回、出版にあたり最初の企画段階で「テレビ」をテーマにと言われた際、自分にとってテレビの内情、現場って「日常」なので「当たり前」の領域です。そこを掘っていくって、なんだか「いまさら感」があって照れました。

出版社から気付かされなければ一生「そんなこと書いてどーすんの?」って感じでしょう。

で、自分の体験や知見を振り返り、棚卸ししてみると、テレビの世界で学んだことは結構あるなってことに気づきました。

新卒当時は全く違う業界に就職しましたが、その世界にずっと居続けていたら、絶対に気づかない、知り得ない「考え方」を学ぶことができました。

たとえば、「アイデアの出し方」「企画の考え方」「コミュニケーションのとり方」など普段のテレビ制作の中には、まぁまぁな知恵が詰まっています。

「これって、日常生活にも使えるな」に、せっかく気づいたのだから「自分が翻訳してみなさんの役に立ててもらえばいいんだ」という思いで書きました。

あとですね、本って書いたら書店に並ぶのかと思いきや、書店は「棚を貸す」ビジネスなので、売れそうだと思う本を出版社に注文しないと並ばないという関門も知りました。そのあたりは出版社と書店のあいだにある卸、問屋さんの兼ね合いもあります。

なので、せめて自分ができることとしてまずは近所の書店に行き「置いていただけますか?」とお願いもしました。おかげで書店のかたがいろいろ教えてくれて、現場の活きた情報を知ることができ、出版社へオーダーも入れてくれて店頭に並べてもらえることになりました。

書籍実物

ホントにいろんな方々のご協力を得て完成致しました。もし興味、関心を寄せていただけたら、来週発売なのでのぞいてみてください。amazonキャンペーンもやります👇 できたら発売当日9日~10日の間にご購入いただけるとありがたいです!

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「最後のお願いにまいりました~~~!」


沖縄出身のお笑い芸人さんが命名してくれたペンネーム/テレビ番組の企画構成5000本以上/日本脚本家連盟所属/あなたの経験・知見がパワーの源です