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おいしいですか

まいう~!!

石塚英彦さんが美味しいものを食べたときに至福の表情で発する
御馴染みのフレーズ。
令和の広辞苑に載せてもいいほど世の中に浸透しています。たぶん、載らないだろうけど…

でも、日常では素直に「まいう~!」って言えない時、あるよね!? あるある⤴

前回「つまらない仕事を面白く感じるようにする話」を書きました。

同じことでも見る角度を変えるだけで、印象を変えられる「フレーミング効果」を利用すると、黒白がひっくり返る可能性があります。

たとえば、3試合連続引き分けに終わった野球チームの成績…

「開幕から0勝3引き分け」と言うと、“勝てない”イメージですが
「開幕から負け無し」と言えば、“勝てそうな”感じがします。

では、危ないけど渡らなければならないつり橋…

「10人中1人は落下します」
「渡り切れる確率は9割です」
どちらだと最初の一歩を踏み出しやすいですか?

知人に恋人候補を紹介するとき…
「この人、恋愛経験は1人しかありません」だと、モテないイメージですが
「今まで付き合った相手は1人だけ」と言えば、一途な感じがします。

どれも、ネガポジ変換。

与えられた条件の中にネガティブ要素が含まれていたら
「反対から見てみる」「向こう側に回って見てみる」ことで
プラスの印象を与えることができます。

テレビ番組のグルメリポートで口が裂けても言えないNGワードは
「マズい」です。

味覚は人によりけりですが、
本当に「美味しくない」料理が出てくる不幸もあります。

そのとき、グルメリポーターのリアクションは?

手の内を明かしている例としては

高田純次さん 「個性的な味ですね」
彦摩呂さん  「この味 初めて食べた」
鈴木あきえさん「いい意味で裏切られました」
ヨネスケさん 「あ~ なかなかですね」

と、答えるそうです。

タレントイメージに迫る危険を回避するフレーズの数々。
料理は美味しくなくても、作った人、食べた人、双方のダメージを防ぐ “おいしいフレーズ” でしょう。

そこで、今後の対策として、いくつか考えておきました。

皆さんも、「美味しい」と言ってしまったら、良心が痛みそうな場面で
使えそうなものがあれば、用法と用量に注意してお使いください。

「ハマるとクセになりそうな味ですね」
「グルメを知り尽くした人向けかも」
「じわじわ来そうだな~」
「ツウ好みだ!間違いない!」
「味の可能性を感じました」
「なんか奥深さを感じるぅ」
「素朴さのかたまりですね♡」
「インパクト大!」
「作った人のやさしさが詰まっています」
「ジャパニーズって感じ」
「この味、新しいんじゃない?」
「ご主人!結構、研究したんじゃないですか?」
「実家の母を思い出しました…」

ところで、グルメリポートで本人のキャラクターもよく出ているのが、
勝俣州和さんが「マズイ」という感覚と戦いながら見せるリアクション。

「いや~~ そうきましたか~!」


そのリアクションが、一番まいう~


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