【人事のお仕事】謙虚に素直に、気持ちをカタチにする(新卒研修)
前職では人事部にて「新卒社員の1年間の研修企画・運営」を担当していました。2019年下期から2023年入社の新卒社員まで5期分!
毎年11月頃から方針を決め、内容、スケジュールと作り込んでいきます。
これから新卒(新人)研修の企画をされる方ににとってのヒントになればと思い、色々記録に残していこうと思います!
新卒社員の入社初日。集合研修を開始する前に毎年真っ先に伝えていたことがあります。今回はそのことについて書いていこうと思います。
◾️感謝の気持ちを忘れない。
研修企画自体は人事部主導で行なっていましたが、実際の商品サービスやシステムの仕組み、経営方針などの専門的な講義は各部署の先輩社員に登壇を依頼していました。
みなさんご自分の業務がある中、スケジュールを確保し資料を作成、上司との擦り合わせもあるでしょうし、前に立つ練習もしたかもしれません。とにかく新卒社員向けの50分程度の枠のためにたくさんの時間を割いていただいたわけです。
それなのに新卒社員がボケーと聞いているのか聞いてないのか分からないような態度でいられては困ります。みなさんの研修のためだけに貴重な時間を割いていただいていることを忘れないで。感謝の気持ちを持つように、これはとにかく毎日伝え続けました。
◾️謙虚に、素直に。
主体性を持って自ら進んで研修に臨む、研修はみんなで作るものという意識醸成をしつつも、常に謙虚に、そして素直さはとっても大切だよということも伝えていました。
今後配属された時に関係する先輩たちがたくさん登壇される中で、物事をナナメに見過ぎ、天邪鬼過ぎる言動は何も接点の無い先輩たちからしたら「不気味な新人がいた」のひとことで部署内で噂されるだけなのです。
◾️気持ちを形にする。
日本には察する文化があります。言わなくても分かるよね?私の気持ちに気づいて?あるあるです。けど、それはあくまでお互いに信頼関係のできている状態で(一応)正しく発揮されるものだと私は思います。信頼関係があっても「言われなきゃ分かんない」ということは多々あるでしょう。
新卒社員に対しても「気持ちはカタチにして表そう」と伝えていました。講義を聞いていて理解しているなら頷いてみる、分からないのなら首を傾げてみる。「ありがとう」や「ごめんなさい」という気持ちがあるのなら頭を下げる。
至極当たり前だけど察して文化に慣れているとなかなかできないものです。
◾️欠点を磨く。
毎年、本当に個性的でユニークな新卒社員たちに出会ってきました。私自身、自分のことを「変な人だわ」と認識しているのでユニークな人、大好き。
この子は仕事では苦労するだろうな〜と思いつつ、個人的にはめちゃくちゃ応援していて飲みに誘ったりしたものでした。そんな時に見せる彼らは生き生きとしていて「自分らしさ」を大いに発揮していたと思います。
欠点というのは見方を変えたら長所にもなりうるもので、悪い!と言い切れるものではありません。それに人というのは欠点に惹かれ、その人のファンになっていくものです(あの人おっちょこちょいだけど、そこが好きみたいな)
◾️まとめ。
色々書きましたが、結局のところ先輩社員や上司から愛され、つい色々と教えたくなるような存在になる、ということなのだと思います。
これは新卒社員に限らず、普段の生活でも言えることですよね。
まずはしっかり気持ちをカタチにするところから始めてみる、改めて感じた次第です。
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