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他人には他人の地獄がある

30歳になって1ヶ月も生きちゃったね記念日が近づいてるけどお前らはどうお過ごし?

療養という名の無職をもう9ヶ月も過ごしてるらしい。友人から聞かれることは大体「毎日何してるの?」であるが、ぼーっとネットを見たりと特に何もしてない。

たまに動画で見ていた美容系YouTuberが今年の8月に亡くなったらしい。特に彼女のファンというわけではない。
著書の出版、化粧品・カラーコンタクトのプロデュース、YouTuberとの同棲。私から見れば全部持っていないものを持っており羨望の気持ちを持っていた。しかし、彼女は双極性障害を患っていることを自身の動画内で語っており醜形恐怖症も公表している。
2023年8月13日にアップロードされた動画内で「8月はちゃんといつもより動画投稿できてるかなあ…毎年夏とか病むんだけど、今年は頑張らないっていうことにマジで心を集中させて全部を60%にすることにする」という発言をしていた。(省略箇所あり)

それなのに彼女の公式Twitter(現:X)より4日後の2023年8月17日に急逝したことが発表された。

死因は公表されていないが、彼女と交友関係にあった他のYouTuberより死因が自殺と憶測されるような発言があったようだ。

公表された夜にぼーっと天井を見つめて考えてみた。
「なぜたくさんの人から愛されていたはずなのに自殺をしてしまったのか?何が不満だったのか?
私みたいな誰からも愛されない人間が代わってあげられないか?本当に死ぬべきは私のような人間ではないか」
彼女のファンでもなんでもないのに、自分勝手に亡くなって周りを悲しませるという予想はできないのかという怒りと私は自殺を成功させる勇気もないという自己嫌悪の感情が渦巻いて、涙が止まらなくなり、ふつふつと希死念慮が沸いてくる。
ウェルテル効果とはこのように起こるのだろう。
(ウェルテル効果とは著名人の自殺報道に影響されて、自ら命を絶つ人が増える現象をいう)

しかしネット上の姿など仮の姿に過ぎず、他人には他人の見えない地獄があるのかもしれない。
それは友達や家族にも言えることだと思う。

私はどちらかといえば人前だとヘラヘラと笑い、手首のためらいきずを隠し、ひとりぼっちの空間で「死」に対して考え込むタイプだ。
「本当にうつ病なの?」という周囲の反応も少なからず受け取ってきた。

そう思うと私たちは他人の死に対して言及することは言語道断である。

他人には他人の表面には見えない地獄がある。


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