大っぴらに顔だの名前だの出して「はい、ワタシ、こういうモノです」と
なんらかの活動をする時、つい品行方正でいたくなる。
なんだろう、やっぱり顰蹙かったり叩かれたり炎上したりと。
いろんなことが生じるのが怖いとか面倒とか疲れるとか。

まぁ、そんなことに臆するココロが無意識のうちに
「社会に向けた自分の顔」を作るんだろう。
年齢を重ねると大人になるんじゃなくて、世渡りのコツが分かってくる。
そのコツというやつが、言っていいコト悪いコトを嗅ぎ分けてしまうから、上手に保身に走って面白くも可笑しくもない、
のっぺらぼうＡな人格がオンラインの中に生まれてくる。

かく言う私も例にもれず、自著「ゆるヤセ」を上梓して
著者であり代表理事でもあるという立場ができてしまったとたん、
品行方正とズボラのはざまでほとほと困り果てた。

ダイエットとか健康系の本の著者って、礼儀正しく権威も知識もある立派な人が多い気がする。でも。私が書いた本はズボラに手抜きでヤセる本だ。
なぜなら私が一日坊主のズボラ女だからだ。
実に4月16日の発売日から本日、もう日付が変わってしまったけど、要するに7月16日。約３ヵ月もの間、私はこの品行方正とズボラのはざまにいた。

素敵なヒトでいたほうがいいんだろうな、やっぱり。
　いやでも別に私、ステキじゃないんだけど。
　
知識とか披露していくべきなんだろうな、ここはひとつ。
　でもさー。私が書いたのは、クソめんどくさいコト抜きにして
　ザックリながらでヤセる本なんだけど。

毎日、ちゃんと発信しないとダメなんだろうね、やっぱさ？
　勘弁してよ、そんなコツコツしたコトができるならコツコツ筋トレするわ

まぁ、並べたらキリがないけど、こんなかんじで。
すべきコトとできるコトのギャップすごくて草生えるｗ　みたいなね？　
そんな３ヵ月間をコロナ騒動を眺めながら過ごした。
そしてある意味、不謹慎ながら個人的には・・・私の混乱はまんまと世間の大混乱でかき消され、結果論で言うと良くも悪くも熟考・試行錯誤の時間を得た。そして未だ世の中は混沌としている。

Go to だけど洪水で、中国のダムは激ヤバなのにウイグル・香港問題がある中、若きさっしーが華麗に多額の寄付をしていたり。なのにヒルズのトイレで不倫する芸人とか、BLMという名のナニカがもはやイミフな暴動になり果てた頃、スーパーボランティアのおっちゃんが颯爽と登場して。
その陰では壁画の修復にまたしても大失敗してるヨーロッパっつー、悲報中の悲報みたいなニュースですらサラっと流れて終わったのに、手越独立は日本を揺さぶりまくった印象。野生の鹿がでて、サーバルは脱走し、子ヤギも線路わきに住み着いてしまったけれど、国内初・スナネコのあかちゃんが爆誕。

なんなのこの、一大事のバーゲンセールみたいな喧騒。
ね。私の個人的な混乱なんてもう、ありんこの額ぐらいちっこい問題にすらならない。

で。肩の荷がズッドーーーーンと激しく下りた感とともに、思い出した。

ああー、そうじゃん、私の存在なんて宇宙レベルで考えたら１ミクロンよりちいせぇんだったわ。だから笑い飛ばして好きに生きたらいいんだよって、他人には常に言い放ってきたのに、自分、なにやってんの？って。

なので、まぁなんだ。一応ね。努力はしたの、一応ね？　
だけどねー。そもそもちゃんとしてないから、ゆるヤセが出来たのよ。
すべてのメンドクサイが文明の発展を支えてんだよ！と言い放っちゃうスボラ星人として、もう素でいくことにする。
そんなわけで真夜中、人知れず、脱・イイヒト決意表明。草はえがちです。