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恥ずかしげもなく愛について語ろう〜第14回「恋愛脳 男心と女心はなぜこうもすれ違うのか」黒川伊保子


この作者の黒川さん、人工知能(AI)のエンジニアをされていた時に、


「男と女では満たされる対話、すなわち好みの対話のスタイルが違う」

と言うことに気づかれたそう。

そもそも私たちも今ではどこかで聞いたことがあるはずの
「男と女の脳は、構造が違っている。物の見方も感じ方もずいぶん違う」
と言うことが、それぞれわかりやすい事例で解説されています。


「まったく、男ってどうしてこんなに鈍感で、おバカさんなの?」
「女ってなんでこんなことに感情的になるんだろう?」

こう言う話はよく聞きますよね。

”社会的地位が高く、責任のある仕事を全うしているキャリアウーマンでも、恋人や子供がどうしているかと案じ、「最優先じゃなくてごめんね」と、心の中で謝りながら仕事している。
だから、女には男の「仕事の最中は、恋人や家族のことは思い出さなくても当たり前」と言う論理が理解できない
だから、男が女を思い出しもせず(連絡せず)当然のように仕事や公的な人間関係を優先することにひどく傷つく。”

これはみんな思い当たりませんか?
これを理解しないうちは、ほぼこれが男女の喧嘩の原因になっていると思うのです。


だから、男女の違いを見つめる「男女関係学」なるものを、人類の必須科目にしてもらいたいと、作者の黒川さんは言っている。
本当に同意です!

男性の空間の美学


私が今回読み返して「なるほど!」と思わず膝を打ったのが、
女性脳の思考空間は基本的に一つ。
その思考空間の中に、過去も未来も、夫も子供も存在できる。
大切なものは常に心において忘れない特徴がある。

でも、男性脳の思考空間は一つではなく、複合的。
電車に乗れば、男性の思考空間はもう仕事モード。逆に家庭空間にいるのに、会社の同僚のことを聞かれると苦痛

と言うことなのです。

だから、男性は、仕事の話の時に、プライベートな話題を挟まれるのは好きじゃないし、くつろいでいる時に、仕事の話をされるのも不愉快になる。

そこで、思い出したのが、、、


以前、私が講座か会議の準備のために、早めに最寄り駅にてランチしようとした際に、その集まりに参加予定のある男性と駅ですれ違ったのです。

当然私は礼儀として挨拶するわけです。
ところが、後からその男性に「実はあそこで声かけられたくなかった」と言われたのです。
「完全オフモードで、ぼーっとしていたから」だと。

私はこの時、釈然としない感が残っていたのですが、なるほど、こう言うことだったのですね!と腑に落ちました。

男性は、彼らの空間美学を壊さないでほしいと言うことなんですね。

確かに男性の方は、プライベートで私を見かけた・・・と言うとき
その場では声をかけませんね。そう言うことだったのか!!


だから、男性は美人も空間で認識するそうで。
だから、デートの前に、女性はメイクをめちゃくちゃ頑張るよりも、「姿勢を良くする」と言うことに努力した方が効果的とのことですよ。

女の存在空間の中での、佇まいの美しさのようなもので、彼女を美しいと感じるそうです。

勉強になりますね。


ビジネス会議での男女脳の関係


男の子は、正しいか正しくないかで口を聞く。
女の子は、好きか嫌いかで行動を決める。


よく、男女合同の会議で、迷走して収拾がつかないと言う経験はありませんか?これは私も良く経験したことで、まあ進まないこと山の如しです。

どうしても男性対女性の構図が出来上がってしまう。

そこで、ここでは、商品などの企画会議は、男性脳型会議と、女性脳型会議にしっかり分けて話し合うと良いとのこと。

男性脳会議の場合は、徹底的に機能と効率について話し合う、
女性脳型会議の場合は、たくさんの「物語」、楽しいこと、嬉しいことなど好き嫌いを思い切り。

男性型、女性型、どちらも欠かすことができないし、
特にこれからの時代は、「その商品、サービスが、人生にとってどう嬉しいか」は欠かせないマーケティングポイントだからです。


これは、男女でうまく協力しあって物事を進めていく時に、非常に大事な観点だなと目から鱗です。


小学生の男の子の理想の女の子像


著者の黒川さんの小学生の息子さんに、どんな子が好きなのかを質問された時の答えが、驚愕でした。

「我の強くない大人の女の人がいい。尖ってなくて、あったかくて、でしゃばらないのに、聞けば、世界中のことをなんでも知っているような人。自分のことじゃなくて、その場の状況を先に考える人」

11歳の男の子ですよ!なんと言うことでしょう。

黒川さんはこれを
「性ホルモンに翻弄される前の、透明な魂の時だからこそ」だと言う。

まだ、男性が男性らしからぬ時期、より人間的な時の女性観と言うこと?


一方で、この本の最後には「男の本懐」として熟年男性の解説が書かれています。

この本には、わかってない男性に対する的確なアドバイスがたくさん書いてあるけれど、それ以上にこの本全体が女性にとって、良い手本になっている。
たとえばこの本の要点を丸暗記して、デートごとに一章ずつ自分の意見みたいにカレシに語ってご覧なさい。
大多数のカレシがあなたとずっと一緒にいたいと思うようになるだろう。思わないカレシは多分脳梁が太いのだ。(→女性的と言うこと)

やはり、誰しも理解されたい、受け入れられたいと言うことは人間共通の欲求なのですよね。


女性の私からしても、自分でも言語化できないような気持ちを、わかりやすく解説してくれていて、
これを読むと自分が何に対してモヤモヤしていたのかがよくわかるそんな本です。


今は、一概に男性だから、女性だから、と分けにくい場合も多くありますよね。

ただ、男性的、女性的という部分は存在し続けると思うのです。だから人間としてお互いを理解するための
男女関係学は、私たちに研究は必要だよなと思います。

それでは今宵はこの辺で・・・。

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<記事を書いた人>

クレーン 美幸(Miyuki Crane)

・結婚したい人のコミュニティー マッチモア アカデミー校長・クレーン式コミュニケーションスクール主宰


神戸・東京の企業にて人事採用・教育研修業務に長年従事、2006年にイギリス系日本人男性と結婚。現在結婚14年目。


大学卒業後、神戸のアパレル企業、東京の教育人事制度コンサル、英会話教室など大手企業等に勤務。人事・教育研修、マーケティング、広報などの仕事に従事。

7年間結婚相談所を運営し、会員のほとんどが約6ヶ月の婚活期間での成婚を出してきた。


「大学中退の人は嫌です」「転職が多い人は嫌です」「ご両親が離婚している方は避けたいです」「年収が●●万円以上でないと嫌です」というような、その人の本質を見るよりも、条件での結婚相手選びの環境提供をしていることに違和感を感じたことで「条件ではなく、その人の価値観や本質を見ていく婚活」を勧めたいと決意。


新しい時代にあわせて、令和スタイルに恋愛観をアップデートした結婚の新しい価値観をつくっていくことを目的に、結婚したい人の結婚コミュニティーを運営中。


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