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幸せな記憶をつれてきた記録

テレビで映った場所に「もう一度行きたい」と思うことがある。
今期観ているドラマで、水族館が出てくる話が2話続いた。どちらも行ったことがあって、むしろ何度でも行きたいと思えるぐらい大好きなところ。
(これは比喩じゃなくて実際そう。いくつか年パス持ってるし、ほんとに何度も行ってる。笑)

懐かしくなって、カメラロールをさかのぼる。
これは新しいレンズを試したくて行ったとき、ずっと行きたくてわくわくしながら行ったとき、気分転換に仕事帰りに寄り道したとき……

水族館だけじゃなくて、過去の写真を改めてみると、シャッターを押したときの高揚感や、その景色に出会えて嬉しくて胸の奥が苦しくなったこと、一緒に行った友人たちとこんな話をした思い出がぶわっとよみがえってきた。

どの写真に紐づいている記憶も幸せなものであることに今さらながら気づいた。
から、残しておきたいと思ったのだけど。

多分、これまでのどのタイミングを切り取ってもネガティブで浮き沈みしていて、生活や人生に不安しかなかった。今もあんまり変わっていなくて、自分の日常が最上でなくてもいいから、“できるだけ凪であれ”と願っている。
残念ながら、周りからみたら大波ではなくとも、ひび割れた小さめのグラスほどのキャパしか持ち合わせていないので、わずかな刺激が命取りになっているのが現状で。

でも、少し前の自分が残していたのは心がいい方に振れた瞬間だった。
つらくて、苦しい毎日でも、プラスに心は動いてくれて、ちゃんと今の私はそれを受け取れている。

写真をもうちょっと何とかしたい、と思った動機はこれだった。
あんなに楽しかったのに、すごく美しかったのに……って、その時に撮った写真を見てがっかりしてたから。
思うように切り取れなくて、SNSを見ながら他の人と比べてしまって、見返して頭をひねる写真ばかり。

絶対にレンズやカメラのせいじゃないし、「とりあえず撮っておくか」の雑さが原因だと思うけど。

構図やら設定やらまだまだ思う様に、とはいかないことがほとんど。
でも、試行錯誤しながらファインダーをのぞいたことさえ幸せの一要素になっているんだとようやく思える様になったんだな。

だからこそ、好きな場所にもっと行きたくなるし、素敵だと思える瞬間を増やしたい。
……何度も何度も思っているんだから、これからも変わらない願いなんだろう。

ちょっとずつ自分の好き、が深まっていることはちゃんと知っておいてあげよう。

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