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アナログな絵本の世界の人間だった私が、デジタルの世界へ飛び込んだわけ  ~SDGsを通して、すべての子どもたちに未来を生き抜く力を届けたい~

こんにちは!はじめまして!
川向(カワムカイ)と申します。

私は、もともとアナログな絵本の世界に、頭から足の先まで、どっぷり浸かっていた人間です。
それが、「すべての子どもたちに未来を生き抜く力を届けたい」という気持ちから一大決心をし、デジタルの世界に飛び込み、今では対話型教育アプリ『maria@home(マリアアットホーム)』のカリキュラム作成に携わっています。

この記事では、どういった経緯で「絵本→デジタル」という挑戦をしたのか、どういう思いで今の仕事に取り組んでいるのかを、恥ずかしながら赤裸々に書かせて頂きます。
どうぞ、最後までお付き合いください!

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●絵本の世界から飛び出したわけ
もともと、私は白百合女子大学児童文学・文化専攻という、絵本や児童文学などを専門に学ぶ学部を卒業し、児童書売り上げ業界1位の某書店チェーンの旗艦店で、児童書コンシェルジュという仕事をしていました。

聞いたことのない仕事ですよね(笑)
「どんな絵本を選んだらいいかわからない」というお客様へ、専門知識を持ってアドバイスするのが本来の仕事です。
ですが、店内で毎週のように絵本作家さんを呼んでサイン会を行うような変わった店だったので、そのイベントの企画から実行までの一連の業務も行っていました。

絵本中心の店だったので、当然子どもたちがたくさん来店していました。
「お店の中は、走らないよー!」と大きな声を出さなかった日はありません(笑)

そんな毎日の中、たくさんの子どもたちに出会っていくうちに、
私は子どもたちのことが、かわいくてかわいくて仕方がなくなってしまいました。
言うことを聞かない子も、生意気な子もたくさんいましたが、それはそれでかわいいのです。

愛情が溢れるばかり、真剣に彼らの未来のことを考えるようになりました。

「この子たちに、未来を幸せに生きてほしい」
「そのために、私が今できることはなんだろう」

そう考え、これからの教育や彼らが進んでいく未来について学び、絵本や情報の発信、イベントなどで、子どもたちに未来を生き抜く力を届けようとしていました。

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●コロナが転機に。
自分のできる範囲で、懸命に取り組んでいましたが、正直限界を感じていました。
広大な土地をたった一人、じょうろで水やりをしているような虚無感がありました。

そうして行き詰っていたところ、コロナ禍となったのです。
世界を変えたこのウイルスは、私の人生も大きく変えました。

緊急事態宣言中、店は休業しました。
一年以上先まで決まっていたイベントも、すべて白紙に。
たくさんのバッテンがついたスケジュール帳を見て、私は思いました。

「動くなら、今だ」

そう思い、色んな企業をチェックしていたところ、
Avirity Information(アビリティ インフォメーション)という会社を見つけたのです。

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●「子どもが学べば、未来はよくなる」と信じたい!
社長を筆頭に、このプロジェクトのメンバーは、

「すべての子どもたちに、品質の高い教育を届けたい」

という、熱い思いを持ってアプリを作っています。

「子どもが学べば、未来はよくなる」と信じており、
私たちの未来のためにも必要なんだ!と、ジブンゴトとして取り組んでいます。
初めて社長と話をしたとき、

「ここでなら、じょうろで水を撒くのではなく、雨を降らすシステムを作ることができる」

と思いました。
自分の手の届かない範囲にいる、すべての子どもに「品質の高い教育という名前の水」を届けることができると考え、私はこの会社に入りました。

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●今の子どもだけでなく、その家族までも幸せにしたい
すべての子どもたちというのは、今の子どもたちだけでなく、未来の子どもたちのことも、過去の子どもたちのことも含みます。
誰でも一度は子どもだったはずです。
その子ども時代に、運悪く手を差し伸べられなかった子どもは、取りこぼしてしまってもしょうがないのでしょうか?

世界は今、平等ではありません。
地域、時代、それぞれの家庭環境などによって、子どもたちの未来は大きく左右されます。
日本でも、貧困や格差はあり、今も苦しい思いをしている『過去の子どもたち』がたくさんいます。

「そういった人たちも、誰一人取りこぼさない世界にしたい」
「今の子どもたちへの教育を通して、『過去の子どもたち』も幸せにしていく方法はないのか」

そんなことを、模索していた先に、SDGsがありました。

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●誰も取りこぼさない世界へ。SDGsがぴったりはまった!
SDGsという言葉は、最近いろんな場所で取り上げられています。
だから皆さんなんとなく知ってはいるけれども、
「なんか環境問題のことだよね?」と思っている方も多いのではないでしょうか?

SDGsとは、「誰一人取り残さない」という理念のもと作られた、持続可能な開発目標のことです。環境のことだけでなく、貧困・人権・平和・開発といった様々な地球規模の課題ついても取り上げられています。

「誰一人取り残さない」という理念は、私たちの理念ともぴったりマッチしました。
また、子どもたちに届けたいと思っていた「未来を生き抜く力」も、SDGsを通して学ぶことができる、ということに気が付いたのです。

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●SDGs=未来を生き抜く力?
どうして、SDGsから、未来を生き抜く力が学べるのでしょうか?

これからは「自分たちだけよければ、他はどうでもいい」という考え方では、生きていけない時代になっていきます。
限りある資源を多く奪える人が優秀だとされるのではなく、みんなに平等に配るにはどうしたらいいかを考えられる人が優秀だとされるようになっていきます。

SDGsを学ぶことによって、地球の問題を、「自分とは関係のないことではなく、自分自身の問題だ」と考えられるようになります。
そうなれば視野は大きく広がり、自分自身の世界や可能性も比例するように大きくなっていきます。

他にもたくさんメリットがあるのですが、それらはSDGsと対話型教育アプリ『maria@home(マリアアットホーム)』を掛け合わせることで、より効果的にすることができると、私たちは考えました。

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●自分の頭で考え、自分の言葉で伝える
対話型教育アプリ『maria@home(マリアアットホーム)』とは、絵本などの題材について、AIと対話型でカリキュラムを行っていく、教育アプリです。
このアプリを使用することによって、「自分の頭で考えたことを、自分の言葉で伝える」という力が身に付きます。

そこにSDGsをかけ合わせることによって、地球規模で抱えている問題に、きちんと自分の考えを持つことができます。
そしてそれを、自分の言葉で人に伝えることができるという力は、子どもたちがこれから生きていく未来で、身に付けることが難しいけれど必要とされていく力なのです。

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●子どもの未来=自分の未来
そうした力を身に付けた子どもたちが大人になったとき、世界は大きく変わっていくはずです。
「すべての子どもたちに、未来を幸せに生きてほしい」という私の最初の願いは、『過去の子どもたち』の、そして私自身のよりよい未来にも繋がっていました。

「子どもは宝だ」とよく称されますが、私は本当にその通りだと考えています。
でも、その後に続く言葉は「だから大人は、子どものために我慢して尽くすべき」ではなく、「子どもが幸せになれる未来は、大人も幸せになれる未来だから」であってほしいのです。

「過去・現在・未来」すべての子どもたちに手を差し伸べたいというのは、傲慢かもしれません。
ですが、どうしても諦めたくないというのが私の本音です。

これからも、対話型教育アプリ『maria@home(マリアアットホーム)』で、「品質の高い教育という名前の雨」を、世界中に降らせていこうと思います。

それが「誰一人取り残さない社会」へ、必ず繋がっていくと信じて。

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