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【芸術部 NY】レポート 東京藝大の卒展を巡ったら、元気と勇気をもらった件

Good Morning & Good Evening !
NYで打ちひしがれて、お葬式状態で
現在日本に帰国中の芸術部ニューヨーク支店の石村です。 
 
エネルギー充電のために楽しくお仕事していますが
NYに戻るエネルギーは全然溜まらないので
とりあえず、フラフラしながら藝大の卒展をチェキラしてきました!!
※卒展の会期は既に終了しています
 
 
時々、資本主義だけが正義である芸術一派に
魂を売るべきか悩むそんなわたくしが、
卒展でアーティストたちに教えてもらったことは
「あーぁやっぱり美術が大好き!」
「美術って楽しいなー」
という、心洗われるとてもピュアな気持ちでした。
 
今回は、印象に残った3点の作品をご紹介いたします♪♪

【大猩猩(ゴリラ)女学院】

『目指すのは、女子校特有の”ゴリラコンプレックス”からの解放』
この理念の元に、架空の中高一貫の女子校が完璧に作り上げられていました。

書いてあること、隅から隅まで笑えます。
モニターに映し出されているのは、ゴリラ女学院卒業生のインタビューです。学院生活を通して養ってきた、真のゴリラとしての誇りを語っています。制服にもこだわりがあり、袖の部分はゴリラの腕をイメージして制作されました。
全てのコンセプトが大真面目過ぎて、
笑ってよいのか迷いますが、本気で笑いました。


【Good Seasoning Fruits】

NYでは、主に自炊をしており、週に3回はアボカド丼を作っています。
そんな、アボカドファンのわたくしの目の前に
突如現れた2000個のアボカド!!結構な迫力で圧倒されます。
 
実は、2000個のアボカドは全てアーティストの手作りで、石膏でアボカドの型を取り、その型を使って紙粘土で作られています。
毎日8時間、ただ、ひたすらアボカドに向かい続け
2か月間かけて完成したそうです。

「Good Seasoning Fruits」は
大好きなアボカドの栽培の便利化が進んだ結果、
農薬による健康被害や深刻な森林伐採が発生していることにショックを受けたアーティストがアボカドを手作りすることで、流れに逆行し便利化されて人間らしさが薄れていくように感じる世の中に異議を唱えた作品。
 
アボカドファンには、かなり刺さった作品でした。


最後は、アーティストとのシュールな
インタラクションで完成されるこちらの作品♪♪

【じゅ肉】

列に並びながら階段を上っていくと、そこには食肉工場がありました。
自分の順番がくると、工場員(アーティスト)に、名前を聞かれたので答えます。
何やら、工場員が端末で操作を始めます。

(しばらくすると)
 
「はい、いしむらまりえさんですね。
大丈夫ですよ~無事にじゅ肉されました」
 
と言いながら、工場員が床に何かを落としました。

「いしむら」のじゅ肉が完成していました。
 
 
なんと、床全面に広がっていたのは
誰かの名前がラベリングされた
大量のじゅ肉たち!! 

「じゅ肉」
家畜は人の手によって育成され、屠殺され、捌かれ、無記名のあわい肉になる。
食品偽造をきっかけに、
世間は肉を中心とした食品に対する警戒心を強め
政府は、食品表示法を強化しますが
食品が我々の口に届くまでの経歴の全てを明らかにするというのは不可能なはず。
それにもかかわらず、
人間の欲望がそれを現実として乳化させていることを表現している作品です。

食肉工場員に扮したアーティストの織り成す、笑っていいのか、いけないのか、判断がつかない雰囲気に、自分の名前を伝えるというインタラクション自体、緊張感があります。
ただ、じゅ肉が完成した時点で、こらえきれず、笑いました。
 
 
藝大の卒展巡り、最高でした!
学生たちの作品に注ぎ込まれた情熱は
人々を前に向かせるパワーがありました。
 
世界を楽しませてくれる
未来のアーティストたちの活躍に乾杯♪♪