【NYアートの小ネタ】改名したくなる作品たち
※過去記事のアップです(2020年8月20日)
Good Morning & Good Evening !
芸術部ニューヨーク支店の石村です。
NYの美術館やコンサートホールなど、芸術関連施設を巡っていると、
1人でツッコミを入れたくなる小ネタも含め、色々な気付きがあります。
暇さえあれば、美術館をうろついているわたくしですが、
見るだけで瞬間的にあだ名が沸き上がってくる作品が多々あります。
今回はそんな作品たちを、そのニックネームとともにご紹介いたします♪
まずは、MoMAにあるこちらの作品!
【サザエさん】
こちらは、マティスのブロンズ像で、タイトルは「ジャネットIII」
モデルは、フランス人の女性ジャンヌ ヴァドランさんなのですが、
もうサザエさんにしか見えなくなってしまいました。
【食虫植物の共喰い】
よく知られた食虫植物にハエトリソウというものがあるのですが、
もうハエトリソウにしか見えなくなってしまいました。
(ハエトリソウ↓)
本当の名前は、Maria Martinsの作品「The impossible III」
お次は、メトロポリタン美術館編
【おでこちゃん】
毎回、気安くおでこちゃんと呼びかけておりますが、こちらは、フェルメールの作品!「Study of young woman」
現存するフェルメール作品は、世界に36作品とされており、そのうち5作品がメトロポリタン美術館のコレクションです。(5作品すべて常設!)
さらには、メトロポリタン美術館から徒歩10分の
フリックコレクション(美術館)では3作品を保有しており、ここマンハッタンで8/36のフェルメール作品を独占しています。
国力の差を見せつけられているようです。笑
そして最後は、こちら
【めちゃくちゃデッサンの上手い人】
もはや、あだ名ではなくそのままです。
こちらの方、よくメット館内で見かけます。
デッサンが上手すぎて、作品ではなくこの方を写真に収めたくなります。
現在、模写しているのは、ダンテの神曲「地獄編」に出てくるウゴリーノの彫刻。
日本では館内でスケッチをすることが禁止されている美術館が多く、
実は、なかなか見かけることのないこちらの光景ですが、過去の画家たちは、模写をしてその技術を磨いてきました。
特にルーブル美術館は有名で、
模写をするために許可を取った画家の記録が現在も残っており、そこにはドガやマネ、クールベなどの名前もあるそうです。
NYの美術館は、ニックネーム大喜利状態です。
今後も、ぜひご一緒ください~