見出し画像

赤ちゃんが王様

初めて娘の子に会ってきました。私にとって初孫で、決してフィーバーにはなるまいと自戒していましたが今朝はそのことを書かずにはいられない心境です。

母親のお腹の皮を一枚隔てたところでこの姿で1日前まで生きていて、ようやくこの世界に出て対応しようと頑張っている小さな命。

まだ頭頂部には血痕がうっすらへばりついていて、足の皮膚など白く脱皮しそうで、このまま手羽先と間違えて食べてしまえそうなか弱い手足をしていながら、おっぱいを求めて泣く力は生命力に溢れて病室を支配していました。

自分が三度出産した時は夢中で気づかなかった感慨や尊さで胸が満たされていきます。何をしたくて生まれてきたんだろう、どんなことを好きになるのかな?個性を生かしてこの子の思いのままに育ってほしい、そんなふうな思いです。

新米ママは無痛分娩を予定していたのに麻酔医のいない夜中に自然分娩で出産してさぞ大変だったはずがすでにけろっとしている様子。たくさん話しかける姿に安心します。きっといいお母さんになるねー

まだほとんど病院のスタッフの方が寝かしつけてくれるので自分で寝かしたことがないとぽそっと言ってたのが不安げであり初々しいのでした。

その病院は総合病院でありながら個室でお食事がとっても美味しくて退院前夜にはパパと揃ってお祝いディナーも用意してくれる計らいがあるそう。さすが少子化の今どきに選ばれる病院です。先にママになった先輩情報で決めたようです。

そしてスタッフの皆さんも大変優しくて行き届いて気持ちよく過ごせています。感謝するばかり。
医療関係のお仕事の皆様、毎日ありがとうございます。

赤ん坊は快不快を全身で表して生きよう生きようとしています。泣いたら授乳泣いたら授乳のこの日々が、母親に子どもをお腹を空かせたままにしておいてはいけないという習性を獲得させるのですね。子どもを育てることで自分が育ってきたことをしみじみ思い返す新米おばあちゃんです。

さて、退院後は
「寝ません。寝かしつけお願いしていいですか?」と言える看護師さんもナニーも召使いもいませんからママが自力で寝かしつけなくてはいけません。31年前はもう嫌だ〜泣き止まない〜と泣いていた私が今度はサポートする番になりました。

今の時代は夫婦二人で力を合わせてワンオペ育児回避が望まれていますから、私の出番ができるだけ少ないことが理想。とはいえ人の世が理想通り行ったことがあるでしょうか、いや、ない。出過ぎず引っ込みすぎない絶妙なおばあちゃん業を模索したい思います。

菜種梅雨、今日も冷たいことですが皆様良い一日をお過ごしください。

この記事が参加している募集

今こんな気分

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?