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100円で買える楽しみ

毎週水曜日はピアノのレッスンの日。ハノンとツェルニーとショパンのワルツを今習っています。特に楽しいのが意外なことにツェルニーです。基礎練習でありながら曲としても成立している。子どもの頃は訳もわからず棒読みのように弾いていましたが、今の先生に教わると奥深い上によく練習?するので結構進むのです。ハノンは役に立つし大切ですが残念ながら単調、ショパンは難しすぎて気が遠くなります。この曲がうっとりするように弾けるようになったらもういつ死んでもいい、というくらいです。

ピアノの帰りについ立ち寄ってしまうのがBOOKOFFです。ごきげんママ♡の家の近くには本屋さんが無くなってしまいました。一番近い図書館は歩いて30分近くかかります。その点BOOKOFFはご近所なのです。

学生時代は阪急梅田の紀伊国屋書店に入り浸っていました。新刊の紙の匂いは今でも大好きです。書いた人に敬意を表して、できることなら全部新刊で買いたいのです、本当は。もちろん時々は本屋さんで購入しますが、面白いかどうか確信が持てない本には手が出ません。

その点図書館は気軽に本を選べます。だからよく行く時はよく行きます。一冊借りたら返す時また借りて、返して借りてをしばらく繰り返します。全部返したらしばらく行かない期間ができます。ほっとしたりします。図書館の本は大抵あまり新しくありません。手垢がついている感じが否めません。その上、人気の本は予約がいっぱいで、小川糸さんの『ライオンのおやつ』を例にとると年末に予約して8ヶ月経ちますが今も124人待ちです。うそやん。

ではネットで本を買いますか?送料込みはありがたい。なんで無料にできるのかと疑問に思いつつもありがたいです。しかもすぐ届きすぎてびっくりすることもあります。注文して数時間後に発送⁈ピッキングの人、大変だろうなぁ。のんびり待っているのに。それからなんといっても段ボールの梱包が厳重すぎやしませんか。エコじゃないし手間です。だから本はネットで買うことはほとんどありません。

メルカリはどうでしょう。こちらは送料が双方の問題です。少なくとも文庫本はお互い割に合いません。一度だけ小説の新刊を本屋さんで買って大事に読んで高く売れたことがありますが面倒すぎてそれ以来やっていません。

時代は電子書籍かもしれません。本が大好きなのでもちろん試したことはありますが、全然ダメでした。やはり紙です、紙。これは私の場合かもしれませんが。

という訳でBOOKOFFです。原則、100円コーナーに集中してパトロールします。いくら読みたい本でも折れたり焼けたりしている本には手を出しません。そこまでして読みたいなら新刊にします。100円コーナーにも良い本でしかも状態の良いものがいくらでもあるので、それを見つけるのが楽しいのです。

昨日の収穫が上の写真です。文庫本は総て100円のものですが他はちょっとマイルールを破りました。右上から見ていきましょう。

『おおきなかぶ、むずかしいアボカド』

村上春樹さんのエッセイと大橋歩さんのイラスト。わたしが書いているこれもエッセイというのが恥ずかしくなります。気になるタイトルのところから読んでいきます。

『たましいのふたりごと』

川上未映子さんと種村弘さんの対談集。川上未映子さんの小説が好きです。静かに染み入ります。どんな対談なのかしら。

『普通の家族がいちばん怖い』

激変する日本の食卓から読み解くまったく新しい現代家族論だそう。ふむふむ、ママとして興味があります。

『木に学べ、法隆寺・薬師寺の美』

宮大工西岡常一さんが書かれています。奈良出身者としてはぜひとも読みたい!

『未亡人読本』

縁起でもないかと躊躇しましたが、備えあれば憂いなしとも言います。一応買ってみました。こういう買い方ができるのがブックオフのいいところ。

『今日も嫌がらせ弁当』

これはブログからできて話題になったお弁当エッセイです。めちゃくちゃ手が込んでいて写真ひとつひとつがおもしろい。これ、定価で千円は安すぎます。

『日本のイキ』

脚本家大石静さんのエッセイ。開けてみると職人の意気、日本のイキ、人生の粋の三部構成です。楽しみ楽しみ。

『老後のホンネ、幸せなのはどっち』

大阪の開業医である筆者が一人暮らしが子どもと同居か、子世代への支援を最大限か最小限か、施設か自宅か、友達か夫婦かなどをアンケートやヒヤリングを通してまとめられています。夕べお風呂で読了しました。

『生きることは、自分の物語を作ること』

小川洋子さんと河合隼雄先生の対談集。これはじっくり読みたい。

最後は『じつは怖い外食』

恐る恐る買ってみました。大抵家で食事しますけど。

以上、定価で買うと7,623円分でした。お店で選ぶのを楽しみ、読むのをもちろん楽しみ、そうして読後感をnote に書いて楽しむ。パラパラ見るだけの本も、サクッと読んじゃう本も、じっくり味わう本も、これがまるっと一冊100円でできてしまうなんて、ごきげんママ♡はとってもごきげんです。



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