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卒業式の袴選び親目線レポ

コロナ禍の始まりと同時に大学生活を始めた娘。一年の留学を挟んで来春に卒業なんて、あまりにも短い大学生活…残酷にも袴のパンフレットが生協から送られてきて実感がわかないまま友人母娘と学校に足を運んだ。

大学の卒業式に袴を着る風習はいつから広まったのか、1988年の私の頃はまだ洋服だったが2014年卒業の長女の時は大半が袴だった。少子化が進んだこと、日常の和服文化が廃れたことで成人式や卒業式の和服に企業が力を入れ始めたように見える。

キャンパスに入ると校舎の談話室の一角にブースが設けられていて、担当のお姉様方がそれぞれ4、5人待ち構えられていて親子連れや友人同士、自分で見にきている人などが迎えられる。業者さんは4社。

学校の生協で予約すると卒業式当日式場のそばで着付けたり髪もセットしてもらえたりするのがメリット。長女は自前の振袖に袴のみ借りることにしたがセットで借りると大いに手軽といえる。3番めにもなると手軽さに勝るものはない。

たいして気乗りもせずに出向いたのに選び始めるとこの楽しさはなんだろう。パステルカラーは顔色が白い人向けよね、赤と青は家の振袖と重なるからやめよう、黒はお姉ちゃんが着ちゃったし。となると手に取る着物は限られる。

近年の流行は大きな花柄で、色味はさまざまとしてもざっくり7割ほどがそれに分類されそう。袴の色は緑、エンジなどが多く他にも紺、黒、白、ベージュなど。刺繍が施されると8,000円ほどお値段がアップ。

お値段というとヘア着付け写真などパックに着物帯袴草履バッグのレンタルで55,000円スタート、88,000円までというお店が多い。もう少し豪華なのも置いている店舗もあり。300校で同様のイベントをしているとは一大産業です。

午前二軒、午後二軒全部見て回り、決めたのは三軒目のお店。背が高くないので大柄の花を避けて宝づくしの柔らかい卵色の着物に落ち着いた。あゝ、どれも捨てがたい。

2のビタミンカラーも明るくていいし黒で良ければ6もあり、7はお茶筒みたいだけど可愛い、9の清楚な感じはどう?本人が選んだ14も着てみるととてもいい。姉の好みは11番。なんだかんだ15番になりました。

気に入った袴を予約しようとしてふと気づいたことがある。次女の時も計らずも同じお店だった!店員さんに呟くと7年前のデータを調べてくれて証明されめでたく3,000円引きにしてくれた。怪しい記憶力でも役に立つことはあるのですね。

子どもは女の子がいいなぁと娘まで言い出す始末。ほんと楽しかった〜。でも貴女は知っていますか?それまでに就活をして、大学卒業して、働いて、結婚相手を探して、出産して、22年も子育てしないとこういう日が来ないということを。

とりあえず、商戦に負けた気もするけれど青春の1ページを近くで眺めることができたことは幸せでした。あまり高額なのを選ばなかったのも親孝行の一つかな。あとは残り半年の大学生活が充実したものになることを願うばかり。

今日も蒸し暑いですが皆様も良い週末をお過ごしください。


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